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【ハンター考察】上位王妃所属の下位王子監視兵…36巻76ページの一覧は数が合わない?

HUNTER×HUNTER
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ハンター37巻で、ついに話の複雑さ・難解さにつまづいてしまった私。

頭を整理するために、王位継承戦における王子の警護人たちをカテゴリー分けしてみました。

で、この記事を書くのに参考にしたのが、ハンター36巻の76ページあたりにある各王子の警護兵一覧なのですが…

ぽこ
ぽこ

お、おかしい…王妃所属兵(下位王子の監視)の数が合わないっ…!!!

という事態に陥ったので、下位王子の監視をする王妃所属兵の数を中心に、頭を整理することにしました。

まずは単純なルールの確認

上位王妃が下位の王妃・王子を監視するという説明が初登場するのは、ハンター34巻の「No.360寄生」のエピソードです。

各王子には、王室から警護人が配属されます。

この警護人はすべて、正規の国王軍の中から選ばれます。

ですがこの警護人が、すべて自分の味方であるのは、第1王妃の子どもである第1王子ベンジャミンと、第4王子ツェリードニヒだけ。

王妃たちは(最下位の王妃以外)正規の国王軍の中に、自分に所属する兵(=王妃所属兵)を持っています。

各王妃は自分より下の王妃が産んた王子に配属される7人の警護人の中に、自分の所属兵を一人入れることができます。

要するに上位の王妃は、下位の王妃が産んだ王子に対し、王子を警護するという建前で、自分の息がかかった兵を一人、監視もしくは暗殺のために送り込むことができるのです。

上位の王妃は下位の王妃が産んだ王子に監視兵を送り込める

そのため第2王妃以下から生まれた王子は、上位王妃所属の兵=ぶっちゃけを室内に入れなければなりません

第2王妃ドゥアズルの子は1人、第3王妃トウチョウレイの子は2人、第4王妃カットローノの子は3人…という感じで、第8王妃オイトの子・ワブル王子は7人もの監視人をつけられてしまいます。

王室警護人はすべての王子に7人配属される

で、これは丁寧に説明されていないのですが、34巻191ページの図を見ると、各王子に王室からの警護人は平等に7人配置されていることが推察されます。

王室警護人7人というのは、第1王子だろうと、第14王子だろうと7人。

その中の何人が上位王妃からの監視=敵で、何人が自分の味方なのかは、自分を産んだ母親が何番目の王妃なのかで変わってきます。

第1王妃の子たちは7人全員が味方、第2王妃の子たちは7人中1人が敵で6人が味方…第8王妃の子は7人全員が敵…という具合。

34巻190ページで

正妻が増えるたびに警護人も増えた

と説明されていて、もしオイトの下に第9王妃ができたら、王室から配属される警護人は8人になることになります。

そして、オイトは自分の下の王妃に一人監視兵をつけ、かつ、自分の息子ワブルの警護人に「ようやく本当の警護を一名つけることができる」ことになります。

要するに自分の下の王妃が子どもを1人産むと、自分の所属兵を2人持てる(一人は実子の護衛、一人は下位王妃の監視)という計算になります。

自分の下の王妃が2人目を産むと、王妃の数は増えないので各王子につける王室警護兵の合計数は変わらないけど、新しい王子の監視として所属兵がさらに1人増える…と。ややこしいなあ、もう!

自分の味方である警護人は私設兵と入れ替え可能

36巻76ページの一覧では、第6王妃セイコの子どもであるカチョウ、フウゲツには2人のセイコ王妃所属兵、第7王妃セヴァンチの子どもであるマラヤームには1人のセヴァンチ王妃兵がカウントされていてます。

この一覧では、7人の王室警護兵の中で味方(=母親王妃所属兵)だけをカウントしていることがわかります。

しかしそうすると、第1王子ベンジャミンに7人、第2王子カミーラに6人…などと上位王子に配された母親王妃所属の王室警護兵はどこに行ったの?という疑問が沸きます。

36巻76ページの一覧を見ると、第1~9王子は、第7王子のルズールスをのぞいて王室警護兵がいません。

これを見ると、自分の味方である母王妃が選んだ警護人は、王子私設兵と入れ替えることができるようですね。

メリットは、もちろん王子私設兵の方が、王妃所属兵より王子への忠誠心が強いこと。

第1王妃ウンマや、第2王妃ドゥアズルは複数王子を抱えているため、誰の味方をするのかわからず、「お母さんの兵は他の兄弟姉妹の味方かもしれないから信用できない!」ということなのでしょう。

王室から配属された7人が、どういう状況になっているかを表にしてみました。

死亡した警護人もいますが、継承戦がスタートした初期設定値にしています。

の中に数字が入っているのが上位王妃の兵で数字が何番目の王妃かを表し(=敵)、は母王妃の所属兵(=味方)、は母王妃の所属兵と入れ替えた王子私設兵(=強力な味方)です。

母の序列7人の警護人状況
第1王子ベンジャミン1☆☆☆☆☆☆☆
第2王子カミーラ2☆☆☆☆☆☆
第3王子チョウレイ3☆☆☆☆☆①②
第4王子ツェリード二ヒ1☆☆☆☆☆☆☆
第5王子ツベッパ2☆☆☆☆☆☆
第6王子タイソン4☆☆☆☆①②③
第7王子ルズールス2〇〇〇〇〇〇
第8王子サレサレ5〇〇〇①②③④
第9王子ハルケンブルグ2☆☆☆☆☆☆
第10王子カチョウ6〇〇①②③④⑤
第11王子フウゲツ6〇〇①②③④⑤
第12王子モモゼ7①②③④⑤⑥
第13王子マラヤーム7①②③④⑤⑥
第14王子ワブル8①②③④⑤⑥⑦
表1

36巻76ページの警護兵一覧の数がおかしい…

さて。ここからが本題です。

ここまで考えたところで、36巻76ページの下位王子の監視をしている王妃所属兵の数が合わないのです。

この一覧では、第1王子ベンジャミンの私設兵が継承戦がスタートした時点の15人から13人に減っていて、第14王子の人員も継承戦スタート時の15人から3人に減っています。

そのことから、一覧を作成した時点で死亡・退職した人員は引いた数になっていることがわかります。

そこで、7人の警護人の中で、36巻76ページ次点で死亡・退場した人を黒色にした表に作り替えてみます。

母の序列7人の警護人状況
第1王子ベンジャミン1☆☆☆☆☆☆☆
第2王子カミーラ2☆☆☆☆☆☆
第3王子チョウレイ3☆☆☆☆☆①②
第4王子ツェリードニヒ1☆☆☆☆☆☆☆
第5王子ツベッパ2☆☆☆☆☆☆
第6王子タイソン4☆☆☆☆①②③
第7王子ルズールス2〇〇〇〇〇〇
第8王子サレサレ5〇〇〇①②③④
第9王子ハルケンブルグ2☆☆☆☆☆☆
第10王子カチョウ6〇〇①②③④⑤
第11王子フウゲツ6〇〇①②③④⑤
第12王子モモゼ7①②③④
第13王子マラヤーム7①②③④⑤⑥
第14王子ワブル8①②③④⑤⑥⑦
表2

で、この表と、36巻76ページに書いてある王妃所属兵(下位王子の監視)の数を照合してみると…

上の表(A)76巻の表(B)A-B数の合致
第1王妃ウンマ101×
第2王妃ドゥアズル78-1 ×
第3王妃トウチョウレイ67-1 ×
第4王妃カットローノ56-1×
第5王妃スィンコスィンコ34-1×
第6王妃セイコ23-1×
第7王妃セヴァンチ000
表3

第7王妃セヴァンチしか数が合わない…。

第12王子モモゼの警護兵は、第5王妃スィンコスィンコ所属のタフディーは死亡していますが、他の兵はお役御免ではありますが生きています。

そこでタフディー以外はカウントしてみましたが、他の兵もお役御免にはなっているのでノーカウントにしてみると…

上の表(A)76巻の表(B)A-B数の合致
第1王妃ウンマ9 90
第2王妃ドゥアズル68-2×
第3王妃トウチョウレイ57-2×
第4王妃カットローノ46-2×
第5王妃スィンコスィンコ34-1×
第6王妃セイコ13-2×
第7王妃セヴァンチ000
表4

第7王妃セヴァンチ以外に第1王妃ウンマの数が合いましたが、第2~4、6王妃の誤差は大きくなる…。

この誤差が生じている理由は…「冨樫先生が間違えた」だけの可能性もありますが、「先生は間違えていない!」ということを前提に、考えられる限り考えてみます。

第1王妃ウンマの下位王子監視兵はどうなっているの?

まず、第1王妃ウンマ所属の下位王子監視兵は、他の王妃所属兵と誤差が違います。

この、第1王妃ウンマ所属兵は他の王妃所属兵とは違う事情を抱えているので、誤差が違う理由はそこにありそうです。

どういう事情かというと…当初はウンマ所属兵が他の王子の監視についていました。

ウンマの子以外についているので、12人ついていたと推測されます。

ですが、念獣の出現で戦局が変わったと見た第1王子ベンジャミンが、35巻で下位王子の王室警護兵を、自分の私設兵と交代させました。

私設兵を下位王子の警護につけることができるのは、私設兵が正規国王軍である第1王子ベンジャミンだけの特権です。

そうすると、今まで自室を守っていた私設兵が下位王子の監視に出かけてしまうわけで、ベンジャミン自身の部屋の警護が手薄になります。

ベンジャミンは15人の私設兵をつれていますが、仮に第1王妃の子ツェリードニヒをのぞいた12人の下位王子すべてに私設兵を監視につけると、部屋には3人しか残りません。

35巻ではベンジャミンが私設兵に

これから諸君には王室警護兵として現在のメンバーと交代で各王子の警護についてもらう

…と「交代」という言葉をつかっているので、もともと下位王子の監視をしていたウンマ所属兵は、私設兵と「交代」でベンジャミンの部屋の警護に回ることが推測されます。

で、「交代」してベンジャミンの部屋の警護に回っているのが…全部で9人なんじゃないかなと思います。

なぜ12人じゃないのか?というと、まず第14王子ワブルの警護人は死んでいるので-1。亡くなった第12王子モモゼに監視をつける必要がないので-1、第2王子カミーラには監視のためのトリがついているのでつける必要がなく-1。

これで交代要員として必要なのは12-3=9人。

よって15人いる私設兵で生き残っている13人中9人が下位王子の監視に出かけ、残りの私設兵4人と、もともと下位王子の監視をしていて交代したウンマ王妃所属兵9人が、現在ベンジャミンの部屋を守っている…これでつじつまが合うような…合ってるかな?

ベンジャミンが下位王子の警護を私設兵と交代できるシステムは、同じウンマ王妃の子第4皇子ツェリードニヒに不利すぎる気がします。私設兵はベンジャミンにしか情報を送らなそうなので、ツェリードニヒは下位王子の監視ができなくなりますよね。また別の話なので、ここでは深入りしませんが…。

他の王妃所属兵の数が合わない原因は?

では他の、第2王妃ドゥアズル~第6王妃セイコまでの下位王子監視兵の数が合わないことは、どう考えましょうか。

今からすっごい適当なことを言いますけど、交代要員を予備で一人持っていると考えるのはいかがでしょう?

うわ、苦しいですね(笑)。

じゃあ何でセヴァンチ王妃には予備兵が一人もいないのかというと、王室警護兵=下位王子の監視兵が亡くなった場合は補充ができないシステムとか。

そうすれば、セヴァンチ王妃が唯一監視兵をつけていた14王子ワブルの監視兵が亡くなっているので、予備の交代要員は不要になるのでもうカウントしないとか…。

いや、苦しいですね(笑)。

うん、単に数え間違い、表記ミスのような気もしますが、何かまだ明らかにされていないルールがある可能性がないとは言い切れない…。

まとめ

…というわけで、36巻76ページの下位王子の警護兵の数について考えてみましたが、いったん力尽きました!

とりあえずここで考察を一時停止して、他のことを考えているうちに違うアイディアが浮かんで来たら、また追記します~。

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