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【ハンター考察】王子私設兵・王妃所属兵・ハンター協会員・準協会員の立場をまとめた

HUNTER×HUNTER
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HUNTER×HUNTERの暗黒大陸編(王位継承戦編)は、登場人物や組織が多すぎて、いろいろな人々の思惑が飛び交い、誰が何のためにその行為をやっているのかわかりづらい…。

ハンター37巻のカチョウ・フウゲツの脱出劇について考えようと思ったのですが、何であんなにキーニが協力的なのか、ちょっと意味不明なんですよね。

ぽこ
ぽこ

キーニさんってハンター協会員なわけだから、船に乗っているってことは協専のハンターで、暗黒大陸に行くのが目的じゃなかったの???

…と、頭がこんがらがった私。

だいぶ話についていけなくなったため、各王子の護衛状況を再確認することにしました。

まず王子の警護兵をカテゴリー分け

まず最初に、それぞれの王子の警護をしている人物たちを、カテゴリー分けしてみました。

王子の警護兵は、大きく4つに分けることができます。

  • 王子私設兵(ハンター準協会員を含む)
  • 王妃所属兵
  • 上位王妃が送った監視兵
  • 雇われたハンター協会員

王子私設兵について

王子私設兵は「ある程度の権力も財力も有する上位の王子」が持つ、王子が自力で集めた私設の軍隊です(33巻の第8王妃オイトのセリフより)。

この王子私設兵を持っているのは、第1王子ベンジャミンから第9王子ハルケンブルグまでです。

この中で第1王子の私設兵だけは特別で、正規国王軍の資格を持ち、第1王子以外の王子の護衛につくことができます(実際は護衛という名目の監視)。

王子私設兵の特徴は、王子に対する帰属意識・忠誠心が強いことです。

たとえば第4王子ツェードリヒの私設兵テータは、王子を念を覚えるべき人物ではないとして暗殺を企てますが、自分もすぐに後を追う覚悟があったようで、王子を人間的に評価していなくても忠誠心はあるんですね。

ハンターの物語において、王子私設兵が王子を裏切るということは、よほどの事情がない限り考えられなそうです。

王子私設兵には、念が使える者と使えない者がいます。

物語で判明している限りでは、全員が念を使えるのは第1王子ベンジャミンと、第2王子カミーラの私設兵。2名だけ使えるのが第4王子ツェードリヒの私設兵です。

王子私設兵の補足:ハンター準協会員について

王子私設兵の中には、ハンター準協会員の資格を持っている者が何人かいます。

このハンター準協会員というのが、ちょっとわかりにくいです。

BW号の船内平和を保ちたいハンター協会は、カキンと連携し、王子の部屋がある第1層を警護する兵にハンター試験を受けさせました。

何のためかというと、王子の暗殺を企てる者がいないかをハンター試験によって見極め、それに合格した者だけを中立の立場のカキン兵として第1層に置くためです。

これはゴンやキルアが受けた通常のハンター試験とは目的が異なるため、合格者は正式のハンター資格は持てず、BW号の渡航中限定という臨時の「準ハンター」という身分になりました。

カキンの上位王子たちの多くは、この試験を利用して私設兵にハンター準協会員の資格を取らせました。

なぜかというと、自分の味方を増やすことが目的です。

王子たちの室内の従事者は、兵と身の回りの世話をする者含めて15人までが定員限度です(33巻より)。

ハンター準協会員の仕事は、特定の王子の従事者として特定の王子を警護することではなく、第1層全体の警護です。

…が、その仕事ぶりをチェックしているハンターは見当たらず(このあたりもハンター協会の詰めが非常に甘い)、実際には特定の王子の部屋に入り浸る(=特定の王子の味方をする)ことが可能になっているのです。

そうすると、私設兵に準協会員の資格を持たせることで自室の従事者を15人以上に増やすことができるわけです。

第4王子ツェードリヒを例にとると、私設兵5人に準協会員の資格を持たせることで、味方の数は準協会員5人+室内の従事者15人=20人となり、上限だった15人以上になっています。

中立の兵を置きたかったハンター協会は、なぜ特定の王子の味方をする人材を試験ではじけなかったのでしょうか。

それは、各王子たちは思想チェックがあることを想定して、王子同士の殺し合いが船で行われる可能性を、ハンター試験前の時点では受験する私設兵に知らせていなかったからです。

よって、ハンター試験の時点では受験者の私設兵は他の王子の暗殺を考えていなかったため、中立の立場だと考えてさしつかえないと判断され、合格してしまっている…わけです。

ぽこ
ぽこ

ハンター協会ダメですね。王子側の方が上手です。

第7王子ルズールスだけは、この想定をしなかったため(試験前に王子同士のサバイバルゲームが行われることを兵に伝えてしまった)、私設兵が全員試験に落ちてしまい、味方の増設はできませんでした。

この方法で私設兵を準協会員としているのは、第2~5王子です。各王子、5人の準協会員を持っているので、物語には描かれていませんが、準協会員は5人までという取り決めが裏であるのかもしれません。

王妃所属兵について

王妃所属兵は、第1~第7王妃に帰属している兵です。王子ではなく王妃の兵であることがポイントです。

自分より下位の王妃が現れないと王妃は所属兵を持てないため、一番下位の第8王妃オイトには所属兵がいません。

王妃の「私設兵」と呼ばれないのは、王妃が自分たちで探してきた兵ではなく、国王軍の中から割り振られているからです。

自力で集めた兵でなく国王軍の割り振りであることのデメリットは、王子私設兵ほど王子に対して忠誠心がないこと(王妃に対しての忠誠心はそこそこある)。

そのため王子の中には王妃所属兵を重視せず、王妃所属兵を警護に使わず、王子私設兵だけに警護させている者も多いです(第1~6、第9王子)。

メリットは国王軍であるため、下位王子の監視に「警護人」という名目でつけられることです(警護兵については後述)。

王妃所属兵には、念が使える者と使えない者がいます。

上位王妃の監視兵について

各王子の部屋には、王子の母親より上位の王妃によって王妃所属兵の中から送り込まれた監視兵がいます。

第8王妃オイトが産んだ王子には上の7人の王妃の監視兵7人、第7王妃セヴァンチの王子には6人、第6王妃セイコの王子には5人…という計算です。

つまり、第1王妃ウンマの子である第1王子ベンジャミンと、第4王子ツェードリヒには監視兵がいません。

この監視兵は、名目上は国王軍が配属した王室警護人であり、建前としては各王子を守るのが仕事です。

ですが、実際は上位王妃が下位王妃の子どもたちが謀反を企てないか監視するために送っていて、監視のみならず、下位王妃の王子の命を狙っている刺客である場合もあります。

監視兵は王妃所属兵の中から選ばれているため、念が使えるかどうかは王妃所属兵と同じで、使える者と使えない者がいます。

ハンター協会員について

下位王妃の警護兵には、監視もしくは暗殺を企んでいる上位王妃の公然としたスパイがいる…。

この状況だとあまりにも下位王妃の王子が不利なためか、各王子(王妃)は警護を外注することが許されました。

もちろん強い人材が欲しいわけですから、ハンター協会員が優先的に採用された形です

そんなわけで、第6(タイソン)、第7(ルズールス)、第10(カチョウ)、第12(モモゼ)、第13(マラヤーム)、第14(ワブル)の各王子陣営の部屋には、雇われたハンター協会員がいます。

ハンター協会員は当然ながら念を使えます。

ハンター協会員はあくまでビジネスで警護しているため、王子の命を狙うことはなく、なるべく犠牲者が出ないように、全体的にゆるやかな連携を取っています。

王子警護のハンター協会員をさらにカテゴリー分け

ぽこ
ぽこ

キーニさんが何者かを知りたい私にとってはここからが本題です。

王子のボディガード募集に応募してきたハンターたちは、どのようなハンターたちなのでしょうか。

ビヨンド(パリストン)陣営

まずはビヨンド(パリストン)陣営。暗黒大陸でビヨンドに協力したい、いわゆる協専ハンターたちです。

このビヨンド陣営のハンターたちは、最初はハンター協会経由で、おそらく王子の護衛とは違う仕事で船に乗り込むつもりでした。

ですが、船に乗り込むハンターを審査する際に、クラピカの鎖の能力でビヨンド陣営をはじいたため、ハンター協会のお墨付きで乗船することができなくなりました。

そこに王子の警護募集があったため、これ幸いとばかりに応募して、王子の警護として乗船したというわけです。

これも…ちょっと驚くほど十二支んのやり方がお粗末ですよね。

ぽこ
ぽこ

33巻あたりに出てきたビヨンド陣営の協専ハンターが、この形で一人も登場しないのはちょっと気になっています。暗黒大陸に到着してから、空間移動能力でも使って乗り込んでくるのかな?

ビヨンド陣営だと判明しているハンター

ビル、カートン(死亡)、サイールド(退場)、ジュリアーノ

クラピカの依頼

次に、物語が主にクラピカ目線で描かれていることから目立つのが、クラピカから依頼を受けて王子の警護についているハンターたちです。

目的は、クラピカのターゲットである、緋の目の持ち主である第4王子ツェードリヒを「出来るだけ近くで見るための情報」をゲットすること。

このクラピカ依頼のハンターたちはビジネスで乗船しているはずなのですが…ハンゾーやらセンリツやらは、やや感情的に動いていますね。

クラピカ依頼で乗船しているハンター

イズナビ、ハンゾー、バショウ、センリツ、ビスケ

その他動機不明

その他にも何人か王子の護衛をしているハンター協会員が登場していますが、この人たちは動機が不明です。

私はクラピカ依頼のハンター以外は、皆ビヨンド陣営かと思っていましたが、よく考えればそのような記述は一切ないですね。

報酬目的、あるいは他の何らかの目的があるのでしょう。

ハンター協会が公式に募集した乗船スタッフには応募しなかった、もしくは応募したけど落選して、王子の警護募集に応募してきたということですね。

動機不明のハンター協会員

ベレレインテ、キーニ、スカルト

各王子についている警護兵まとめ

ぽこ
ぽこ

というわけで、各王子についている警護兵をまとめます。

王子私設兵上位の第1~9王子までが所有している王子の兵。
第1王子私設兵だけは特別に国王軍の資格がある
王子に忠実。
ハンター準協会員の者もいる
念を使える者と使えない者がいる
王妃所属兵王妃が所有する兵
国王軍から割り当てられる
王子への忠誠心は薄いが王妃へは忠実
念を使える者と使えない者がいる
上位王妃の監視兵王子の母親より上位の王妃が送り込む監視兵
建前上の仕事は各王子の警護、本音は監視
国王軍であることが条件で王子私設兵は送れない
第1王子のみは私設兵を監視兵として送れる
念を使える者と使えない者がいる
ハンター協会員私設兵を持たない下位王子が外注した兵
王子の警護はするが他の王子の暗殺には加担しない
ビヨンド陣営、クラピカ依頼など、動機はさまざま
念を使える

とりあえずまとめました…が、まとめてみると、上位王妃兵の監視兵の数について、36巻76ページの一覧表に疑問が…。

この疑問については、また後で考えてみます(頭が疲れた…)。

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