2019年7月28日、台風の後でものすごく暑い日となりましたが、神奈川県の高校野球決勝を見に行きました。
結果は高校野球ファンならご存じの通り、記録的な大差試合となりました。
炎天下の中、2時間半を超える試合となった決勝を見ながら、東海大相模を応援に行った私だったのに、東海大相模の優勝の嬉しさよりも強く感じたことがありました。
決勝が超大差となった理由の一つが「連戦」だと思う
決勝のスコアは、東海大相模が5本のホームランを含む26安打を放ち、24-1というスコアになりました。
試合が行われた横浜スタジアムは影のない球場で、見ているだけの私ですら8回くらいから疲れを感じ、日陰に休みに行きました。
プロ野球の本拠地である横浜スタジアムは、スタジアム内に休憩所があり、観戦者にやさしい作りだなあと感じました。
点差がついたこともあり、休憩所では多くのお客さんが涼を取っていました。
日陰に入って、ちょっと試合から離れてぼんやりと考えました。
もちろん東海大相模が強いんだろうけど、試合が今日じゃなければ、これほどまでのスコアにはならなかったんじゃないかなあ…
準決勝と決勝の間には休養日がじゅうぶん挟めたはず
東海大相模が5~6人の投手をローテで回しているのに対し、日大藤沢は絶対的エースで戦うチーム。
前日の準決勝、日大藤沢のエース武冨投手は、強力打線を誇る桐光学園との熱戦を、一人で投げぬいています。
日大藤沢がリードし、桐光が追いかける形の試合展開で、武冨投手は最後は気持ちで桐光を振り切った感じでしたが、終盤はさすがに疲れが見えていました。
桐光だって結構な強力打線なのに、連戦で、さらにその上を行く強力打線の東海大相模。しかも炎天下。
投手を連投させることの是非は、私は「チームがよく考えて決めればいい問題」と思っているので、ここでは取り上げません。
問題にしたいのは、日程です。
決勝戦が行われたのは7月28日で、まだ他の地区の決勝や準決勝がいくつも残っていました。
なぜ準決勝と決勝を連戦にする必要があったのか。1日か、いや2日でも間隔を空ける余裕はありますよね。
休養日を挟んで決勝戦を行えば、もう少し日大藤沢も力が出せたのではないかと思います。
神奈川は決勝を日曜に行う必要はないのでは?
素人の私、しかも東海大相模の方を応援していた私でさえ、
準決勝と決勝の間には休養日を挟めばいいのに…
と思うのに、どうして連戦になっているかといえば、準決勝が土曜、決勝が日曜に当たるからなんでしょうね。
試合が日中に行われる高校野球は、平日と土日では観客動員数が変わってきます。
高校野球の大会を開催するにはお金も必要ですし、チケットをたくさん売ることは悪いことではないです。
でも、ですよ。
神奈川に限って言えば、決勝戦は平日でも、球場は満員御礼になるのではないかと思います。
今回の決勝戦、私は2時間半前にスタジアムに到着したのですが、それでも内野席は、バックネットから少しサイドにそれた上の方にしか、並び席を見つけることができませんでした。
神奈川の高校野球の動員数ってスゴイんですよね。
4回戦の東海大相模ー慶応だって、小さいスタジアムで実力校同士の対戦とはいえ、まだ4回戦なのに立ち見が出る盛況ぶりでした。
むしろ決勝は平日に行った方が、多少は出足が遅くなって、観戦客の健康にもいいんじゃないかなあ。
2時間半前に球場に行って、試合を2時間半以上見て…5時間もスタジアムにいるのは大変でした。
私は席を確保した後はスタジアムの奥の日陰で休みましたが、そういうスペースも限られているので、席にそのまま残っていた方も多かったです。
まとめ
そんなわけで、神奈川の準決勝と決勝を土日に行って連戦にすることは、選手のためにも、球場に足を運ぶ観客のためにもなっていないんじゃないか?という記事でした。
もちろん「準決勝も決勝も見たいから土日連戦がありがたい」という人は多いでしょうが、それよりも選手のコンディションの方が優先されるべきでしょう。
球数制限についての議論が高校野球界隈ではホットですが、球数制限よりも、先に日程面でできることがありますよね。
神奈川に限らず、関東は準決勝と決勝を連戦にすることが多いですが、日程を見直してほしいなあ…と、20点以上の差がついた決勝戦を見ながら感じた次第でした。