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高嶋監督が指揮した智弁和歌山の心に残った試合!5位~3位

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高嶋先生祭、4日目!

本日は、高嶋監督が指揮した試合で、私の心に残っているベスト5を挙げて、振り返ります。

この記事では、5位~3位を取り上げます!

第5位 智弁和歌山11-7PL学園(2000年夏3回戦)

全国制覇した2000年夏、智弁和歌山は厳しいトーナメントの山に入りました。

2回戦で、投打のレベルが高く優勝候補の一角であった中京大中京を、やっとのことで振り切ったかと思ったら、次の相手はPL学園。

智弁和歌山は、伝統的にあまりクジ運はよくありません。ですが、強いチームとの激戦を繰り返すことによって、チームが強くなっていったような印象を受けました。

PL学園とは、1994年の選抜優勝の際にも準決勝で激戦を繰り広げ、智弁が勝ちましたが、あの時は「地力に勝るPLに何とか勝つことができた」という印象でした。

しかし、この2000年夏の対決では、智弁和歌山はPL相手に4本のホームランをかっ飛ばし、完全に力でねじふせました

フェンス直撃の当たりも多く、何度も頭を越されて「恐怖を感じた」という、PLの選手の談話が印象的でした。

PL学園と智弁和歌山、新旧高校野球王者の交代を象徴するような試合でした。

第4位 智弁和歌山13x-12帝京(2006年夏準々決勝)

これはめっちゃ有名な試合ですね。

ネットスラングでは、「高校野球史上最高の馬鹿試合」なんて言われることもある試合です。

9回表に帝京が4点差をひっくり返し、逆に4点差のリードをつけますが、9回裏に智弁和歌山が、その4点差をさらにひっくり返して、逆転サヨナラ勝ちする試合です。

智弁和歌山の相手が、甲子園のファンからあまり人気のない関東私学の帝京だったため、9回裏の球場の雰囲気も多少は影響があったとは思いますが、現在の甲子園で問題になっている、「片方に観客が異様に肩入れして試合の行方を左右してしまう」というほどのことはなかったです。

この試合で一番印象に残っているのは、9回裏同点に追いついて、さらに満塁という場面で打席にいた古宮主将が、スリーボールワンストライクのカウントから、次の球をフルスイングしたことです(結果はファール)。

この時、NHKで解説を担当していた、厳しいコメントで知られる原田さんが「エライっ!」と叫んだのをよく覚えています。

普通なら、満塁スリーボールであれば、次の球はウェイティングしたくなるところ。

そんな場面でも、智弁の本領である好球必打の姿勢を崩さなかった古宮に、あの原田さんが、思わず賛辞を送ったのです。

ちなみに、この時の古宮主将は、現在の智弁和歌山の古宮部長です。智弁和歌山野球の真髄が身にしっかりとついている部長さんということですね。

第3位 智辯和歌山4-5x岡山理大付(1999年夏準決勝)

3位に挙げたいのは、実は智弁和歌山が負けた試合です。1999年夏の準決勝。

相手の岡山理大付は、ドカベン体型のスラッガー森田を中心に、強力打線のチームでした。

逆に智弁和歌山の方は、4番佐々木や、この時1年生だった武内はいたものの、打線では岡山理大付の方が上かなという印象でした。

智弁和歌山にも「相手の方が打線が上」なんて時代があったんですよ~。

しかしこの年の智弁和歌山は、3年連続の甲子園で、甲子園経験者が多く、今では信じられないかもしれませんが(笑)、守備が固く試合巧者というチームカラーで、試合運びという面で岡山理大付を上回り、優位に試合を進めました。

連投となったエース井上を懸命の守りで盛り立てる守備がすばらしく、特に遊撃手の川崎がこの試合で見せた、バックハンドからの2塁へのジャンピングスローは、今でも鮮明に覚えているプレーです。

「このまま守り勝つかな…?」と思われた雲行きを怪しくしたのが、当時下級生だった堤野と、武内の走塁ミス。試合巧者がこういうミスをすると、試合の流れは変わってしまいます。

最後は、岡山理大付の5番・馬場が、痛めた足をひきずって打席に入り、気力で打ったサヨナラ打で幕切れる、感動的な試合となりました。

馬場の気迫も素晴らしかったですし、智弁和歌山のエース井上の力投を含めた守備も素晴らしく、両者に拍手を贈りたくなる好試合でした。

ちなみに、この試合でミスをした下級生が、翌年成長した姿を見せ、春準優勝・夏優勝を成し遂げるんですよね。

智弁和歌山の歴史はつながっていくということを、実感した試合でもありました。

続きは次回の記事で…

ちょっと長くなってきてしまったので、ここで一息いれて、2位と1位は、次の記事で書きます!

2位はこちら→高嶋先生イチオシの1994年智弁和歌山-宇和島東を振り返る!

1位はこちら→私の智弁和歌山ベストゲームは2000年夏の柳川戦!

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