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智弁和歌山最強チームはどっち?1997年中谷組Vs2000年堤野組

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高嶋監督ご勇退に合わせて、ひっそりと開催している高嶋先生祭!

第3日は、智弁和歌山の最強チームはどの年代か!?という、ちょっとミーハーなお題を立ててみました。

高嶋監督時代の智弁和歌山に限定して、最強チームを考えています!中谷監督就任以降のチームは対象外です。

全国優勝した3チームはどんなチーム?

智弁和歌山史上最強チームはどの年代のチームか?というと、サッと候補に挙がるのは、やはり全国優勝を果たした3つのチームです。

  • 1994年春の全国優勝チーム。松野・笠木の安定感抜群の二枚看板と、井口・中本などの重量級打線が強力だったチーム
  • 1997年夏の全国優勝チーム。絶対的エース高塚を欠きながら、野手も含めた複数投手を名捕手中谷がうまくリードし、3番喜多を中心にクオリティの高い打撃を見せたチーム。
  • 2000年夏の全国優勝チーム。当時のチーム最高打率・安打数・本塁打数などの記録を一気に塗りかえ、史上最強打線と言われた打線。投手力・守備力はイマイチで打棒だけで全国制覇した型破りなチーム。

この3つの全国優勝を果たしたチームの中で、1994年のチームは、春のセンバツは制したものの、夏の甲子園は出場自体を逃しています。

チームが成長途上の段階で戦う春のセンバツより、3年生が最後の大会となる夏の甲子園の方を集大成と考える甲子園ファンが多く、智弁最強チームを論じる時は、夏の優勝チームである97年チームか、00年チームのどちらかだと考えるファンが多いです。

私も、やはり智弁最強チームは、97年か00年のどちらかだと考えます。

夏の覇者、97年チームVs00年チームはどちらが勝つ?

さて、中谷が主将をつとめた97年チームと、堤野が主将だった00年チームの、基本メンバーを並べてみましょう。

1997年2000年
1 豊田(一)1 小関(二)
2 鵜瀬(左)2 堤野(遊)
3 喜多(中)3 武内(一)
4 清水(遊)4 池辺(中)
5 中谷(捕)5 後藤(捕)
6 木戸(二)6 山野(右)
7 倉谷(右)7 井口(左)
8 中山(三)8 青山(三)
9 藤谷(投)9 中家(投)

こうやって打順を並べてみると2000年の方が強く見えますが、それは2000年チームは打撃に特化した強さだったからです。

打順で並べると2000年はガゼン強そうに見えるのですが、何と言っても2000年チームは守りがノーガード

優勝チームの最多失策13という、誰にも破られない金字塔を打ち立てましたからね!センターの池辺が足を痛めてからは、もうどこに飛んでもOKな場所がない…という守備陣形でした(苦笑)。

投手もマウンドでピリッとしないことが多く(投手のリズムが悪いからエラーするのか、守備が悪いから投手が崩れるのか、どっちもなのか…)、優勝チームの失点34も、たしか記録だったはずです。

それにくらべると、1997年はディフェンスが安定していました

何と言っても、キャッチャーが智弁歴代最高捕手の中谷。エースが投げられない中、それぞれ特徴が異なる投手たちをひっぱり、そのバッテリーを守備陣がしっかりと支えていました。

投手陣の中では、抑えとしてマウンドに上がる遊撃手の清水が印象的でしたね。クローザー専用の投手がいるなんて、当時としてはかなり斬新な戦い方でした。

また、2000年にくらべると数字の上では見劣りするかもしれませんが、打線もクリーンアップを中心に、迫力のある集中打が得意でした。

2000年チームは1997年チームから10~12点取れるけど、1997年チームは2000年チームから15~20点取れる気がするので、15-10くらいのスコアで、1997年チームが勝つんじゃないかな、と妄想します。

97年Vs00年の試合はかんたんには終わらないぞ…

智弁和歌山対柳川

さて、私は「1997年チームが15-10で勝つ」と予想しましたが、この点差、あと1点でも詰めれば、2000年チームがひっくり返すと思います。

「2000年チームは1997年チームから10~12点取れる」と先ほど言いましたが、この予想のはるか上を行くのが、2000年チームの妙な強さです。

2000年チームの打線は、「とにかく必要なだけの点数はいくらでも取る」チームだったんですよね。

おもしろいのは「必要なだけの点数」に対する嗅覚が、チームとして非常に鋭かったことです。

2000年の智弁和歌山の試合は、相手が強かったこともあるのですが、接戦スコアが多いんですよね。

あの恐ろしいほど貪欲に点を取りに行く姿勢を思うと、2000年チームは4点差では決してあきらめず、狂ったように打って反撃してくる姿が目に浮かびます。

1997年チームが勝つなら、5点差をつけることです。この点差をキープできなければ、8回あたりに怒涛の逆転劇が起こるのではないか…と思います。ジョックロックと共に

そうそう、1997年チームには、まだジョックロックがないんです。2000年チームには、魔曲ジョックロックという武器があるのが大きいですね。

まとめ

すんごい妄想記事になってしまいましたが、ファイナルアンサーとしては

智弁和歌山最強チームは1997年チーム!

というのが私の結論です。

しかし、ただし書きとして

97年チームと00年チームが実際に試合をしたら、97年チームは5点差以上をつけないと勝てない。僅差の打ち合いになったら00年チームが勝つ!

と、つけくわえたいと思います。

よく高校野球では、過去の優勝チームをくらべて、史上最強チームはどこか?が論じられます。

時代の違うチームをくらべてもしょうがないよなあ…と思っていましたが、タラレバを妄想で語るのは、結構おもしろいですね!

ちなみに、高校野球100回大会が終わりましたが、私がしっかり記憶に残っている1990年代以降のチームの中で、史上最強チームは1998年の松坂の横浜だと考えます。

高嶋先生祭りはまだまだ続きますよ~。

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