本日は、大学野球選手権を観戦してきました。
お目当ては東海大。
毎年応援しているわけではないんですけど、4年生に2015年の東海大相模甲子園優勝メンバーが多いので、今年は応援しています。
理由は自分でもわからないのですが、2015年の東海大相模がすごく好きだったんですよね。「好き」は理屈じゃないのよね~。
大学野球選手権が行われたのは東京ドーム。
プロ野球をあまり見ない私にとって、すごく久しぶりの東京ドームでした。
来年はオリンピックイヤーで神宮球場が使えず、夏の高校野球の東京大会に使われることになった東京ドーム。
高校野球ファンには「ドームで高校野球はちょっとなあ…」という意見の方もいるので、ドームでの野球がどんなものなのかも気にしながら見てみました。
東京ドームは駅から近く炎天の夏は嬉しいかも…
久しぶりの東京ドーム!
神宮球場は最寄り駅から10分ほど歩かなければならないですが、東京ドームは丸の内線後楽園駅から、チケット売り場まで歩いて2分程度です。
神宮球場が駅から遠いとは思わないですが、炎天下の夏に人混みの中を10分ほど歩くと、意外としんどい距離に感じることもあります。
その意味では、高校野球が東京ドームで開催されるのは、来場する観客にとっては楽かもしれないですね。
「高校野球を楽に見たい惰弱なファンはテレビ見ろ!」という意見が聞こえてきそうで、しかもその意見に少しは同意する私がいるわけですが…(笑)。
ドーム球場ということで、入場前には手荷物検査があり、回転ドアで一人ずつ入場する方式でした。
高校野球でも同じだと思われますが、ここらへんはプロ野球の観客をさばき慣れている東京ドームなので、特に混乱や混雑はないと思います。
観戦した試合はタイブレークとなりました
さて東海大のメンバーは、ほとんど東海大相模+広陵でした。
「アグレッシブ・ベースボール」と「ありがとう」の融合ってどんなだろう…。
相手は宮崎産業経営大学。
そう聞くと東海大が軽く勝ちそうに思うかもしれませんが、最近の大学野球は地方の大学が非常に強いんですよね。
遠方から来ているというのもあるのか、宮崎産業経営大学の気迫はすごくて、高校野球みたいでした。エースのハートも素晴らしかったです。
ただ、東海大の2番手で出てきた松山投手は、気迫で負けていなかったですね。
最終的に延長タイブレークになり、地力に勝る東海大が押し切った試合となりました。
東京ドームの照明には注意したい!
この試合、宮崎産業経営大学は試合に臨む姿勢は素晴らしかったですが、エラーが4つも出ました。
そのうちの一つは、外野手がフライの目測を誤ったというもの。
多分これは…不慣れなドーム球場で、白い天井に白い照明、そこで白球を見失っちゃったんじゃないのかなあ…。
来年の高校野球東京大会も、同じようなエラーが起きてしまう危険があるなあ…と感じました。
観客席からも、ファールボールが照明に紛れて見えないことが何度かありました。
東京大会が東京ドームで行われるのは準決勝以降の試合です。
外野手のフライ落球は失点につながることも多いため、甲子園をかけた試合の大切な場面で、こういうエラーが出るとつらいだろうなあ…。
東京の各校は、ドーム対策にもしっかり取り組んでほしいですね(とは言ってみたものの、どう対策すればいいんだろ…)。
フカフカの椅子に快適な気温…これが高校野球の空気?
私が座った東京ドームバックネット裏の上方座席は、クッションが入っていてフカフカでした。
何、この快適なソファ椅子…。
紫外線もないので、デカい帽子もサングラスもUV対策グッズもいらないし、おそらく空調は効いているし、何て快適な観戦!
しかしその一方で、このモダンで快適な空気は、高校野球の空気だろうか?という疑問も確かに感じました。
真夏の試合は、試合する方も観戦する方も大変です。
大変なことはわかっていて、試合する選手も高校野球ファンもいろいろ工夫しているわけで、「科学技術の力で簡単快適!」というのは、どこか高校野球とは違うよなあ…という気もします。
最近の真夏の気温は尋常じゃないですし、熱中症の危険を考えると、初めからリスクを排除するという方法が一番なのかもしれません。
でも真夏のインターハイで、野球よりずっとウィンター向きのサッカーが行われるのに、それに関する議論は起こらないのを見ると、最近高校野球人気が過熱している、そのヒステリックな現象の一部なのかなあ…という気もします。
いずれにしろ、難しい問題です。快適さと真夏の風物詩、どちらかを追求しすぎるのではなく、バランスを取る必要があるでしょうね。
まとめ
東京ドームに大学野球観戦に行って、ついつい来年の高校野球ドーム開催について考えてしまいました。
紫外線がないのはウレシイ…でも高校野球に空がないのは悲しい…
私もゼイタクな高校野球ファンですね。
これは実はもっと深い、人間と文明と快についての問題なのかもしれません。いろいろ考えるきっかけにしたいです。