高校野球の秋季大会は、春のセンバツ出場校を選ぶ資料となる重要な大会です。
この秋季大会で、毎年のように出てくるのが「東京が関東大会に出ないのはおかしい」という意見です。
私も実はそう思っていました。たったの昨日までは!
毎年もめる「6枠目」は東京が別開催されているせい?
センバツ出場校を決める秋の大会は、関東と東京は別枠です。
関東大会に出るのは茨城・神奈川・群馬・埼玉・千葉・栃木・山梨の7県で、センバツ出場の固定枠は4。
東京は、夏は二つに分かれる東東京と西東京が、一つの大会を戦い、センバツ出場の固定枠は1。
これに加えて、毎年、関東か東京のどちらから、あと1校選ばれるので、センバツ出場枠は「関東・東京合わせて6」という形になります。
で、この「関東・東京の6枠目」が、「関東の準々決勝で惜敗したチーム」を選ぶか「東京大会準優勝チーム」を選ぶかで、毎年のように意見が分かれます。
そして高校野球ファンは毎年こう思うわけです。
東京も関東大会に出ればスッキリするじゃん!そうすれば同じ大会の中で6校選べるから比較しやすいし、だいたい東京だけ1枠が保証されているのはおかしい!
実は8都県で6チームを選ぶのはいろいろ問題が…
上にも書いたとおり、私もつい昨日までは「東京は関東大会に出るべし」と思っていました。
そう、なぜ昨日までかと言うと、昨日、近畿大会のことを記事にしてみたんですね。
センバツ出場権が6枠ある大会は、ベスト4でほぼセンバツ確定となりますから、準決勝以降がモチベーション微妙な戦いになります。
4~5枠では、準決勝で大敗すると、準々決勝で決勝進出校に惜敗したチームに評価を逆転されやすいので、ベスト4でも気が抜けないんですよね。
今まで考えたこともなかったですが、東京が関東大会に参戦してセンバツ6枠となると、関東も近畿と同じ問題を抱えることになるなあ…と。
さらに、近畿地区の高校野球ファンがよく口にするのが、「地元で集客力(&新聞の購買力)がある大阪と兵庫の出場が優遇されている!」という不満です。
この優遇が本当に行われているかどうかは推測の域を出ませんが、東京が関東大会に参戦すると、「人口が多い東京の選考が優遇されている!」という不満が出てくるのは目に見えています。
そんなこんなで、結局のところ、関東と東京は別開催した方が「いろいろと平和」なんだろうなあ…。
ちょっと前までは、関東の方が東京よりもずっと強いイメージだったので「東京ずるい感」が大きかったですが、最近は東京も力のあるチームが増えてきたので、まあ、いいんじゃないかなあ…と。
まとめ
というわけで、私はほんの昨日からですが、「関東と東京は別開催が無難」という意見に変わりました!
「最後まで負けないチームが優勝」という夏の選手権と違って、春のセンバツは、いろいろと「大人の大会」って感じですよね。
若かりしピュアな頃の私は「センバツおかしい!」とよく思っていましたが、不惑の年を過ぎて、
高校野球は絶対にビジネスではないけど、現実的に開催にお金はかかるわけだし、収益第一主義に陥らなければ、少しは収益を考えるのは仕方ないかも…
と、考えるようにもなりました。
大人になった気分のような、何だかさみしい気もするような。
追記 この記事を書いた後、また新しいことを考えたので、よろしければこちらもお読みください→高校野球秋季関東大会は東京準優勝校が参戦すれば皆幸せ!