漫画「チェーザレ」を読みました。
「チェーザレ」は歴史漫画で、舞台はルネサンス期のイタリアです。
私のように世界史が苦手な人間でも、イケメンがたくさん出てくるので普通に楽しめます!
…が、「もう少しだけ世界史の知識があればもっと楽しめるんだろうな~」と思いました。
そこで、かんたんに読めそうなイタリア史の本を見つけたので、読んでみました!
「一冊でわかるイタリア史」はどんな本?
今回読んだのはこちらの本!「一冊でわかるイタリア史」です。
高校の世界史では、ヨーロッパ史を習うことはあっても、イタリア史やフランス史、ドイツ史など、各国の歴史を分けて学習する機会は少ないです。
私にとって、日本史とくらべて世界史はどうにも頭に入りづらかったのは、あまりにも全体像が大きすぎたせいなのかなあ…と思っています。
大人向けの各国の歴史をまとめた本はいくつか出版されていて、中公新書というレーベルの「物語〇〇の歴史」というシリーズはよく知られています。
このシリーズは、歴史好きにとっては深い内容なのだと思いますが、私のような歴史オンチにはちょっと難しいです。
こちらが中公新書のシリーズの「物語イタリアの歴史」。
私はチェコ旅行に行く前に「物語チェコの歴史」を読みました。興味深い内容でしたが、やっぱりちょっと難しかったなあ…。
こういったややアカデミックな本にくらべると、「一冊でわかるイタリア史」は、表紙が一般向けな感じだし、文字が大きく、「ですます調」で書かれていてわかりやすそう…。
書店でパラパラと中身を見てそんな印象を受けたので、読んでみることにしました。
「一冊でわかるイタリア史」は実際に読みやすかった?
さて「一冊でわかるイタリア史」ですが、実際に読みやすかったかというと…ハイ、読みやすかったです!
まず文章が「ですます調」で、物語を語るような雰囲気で歴史が記述されています。
専門用語が説明なしにいきなり出てくることはほとんどなく、なじみのない地名も
パルティア(今のイラン)
ガリア地方(現在のフランス、ベルギー、スイスなど)
という感じで説明があり、地理で混乱することもないように工夫されています。
いい意味で情報量が少なく、「え?この人誰だったっけ?」と思って読み直すこともほとんどなかったです。
「一冊でわかる」というタイトルどおり、イタリアの歴史をざっくりと知るのにはちょうどよい情報量です。
一般向けの歴史の本にしてはめずらしく、少しですが挿絵もあります。
こちらはカエサルが暗殺される場面。
簡単な挿絵ですが、絵があるだけで何となく本が読みやすく感じるから不思議です。
もちろんこの1冊を読んだだけで「イタリア史を完璧に理解できた!」なんて甘い話はありませんが、イタリア史の流れをゆるーく知るには、読みやすさや情報量がちょうどよいです。
何度か読み直せば、イタリア史の流れがある程度頭に入るんじゃないかと期待しています!
「一冊でわかるイタリア史」はこんな人におすすめ
「一冊でわかるイタリア史」は、高校の世界史に出てくるイタリア史を、かなり簡単にまとめた感じの情報量です。
本格的にイタリア史を学びたい方には、やや物足りないかもしれません。
イタリア史の入門書という位置づけが正しいです。
そのため、「一冊でわかるイタリア史」はこんな人が読むのに向いてます。
イタリアの歴史についての本は、「古代ローマ」や「ルネサンス」など、時代を限定したものが多いですが、この本は古代ローマから現代までの通史を学べるのも嬉しいです。
非常に読みやすく、イタリア史に興味があるけど世界史は苦手という私のような方でも、身構えずに気楽に読める内容です!