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九州の高校野球はなぜ勝てなくなった?理由をゆるーく考えてみた

熊本城 高校野球
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私の実家は鹿児島です。

高校野球ファンの私は、甲子園で試合を見るときに、あまり地元かどうかにこだわらないのですが、私のようなタイプは鹿児島では少数派。

実家の野球好きの親族たちは、鹿児島代表が甲子園で試合をしていると応援しています。

そんな親族たちが声をそろえて言うのが、

最近、鹿児島は勝てなくなったんだよねえ…。

ということです。

よく考えると、鹿児島だけでなく、九州全体があまり勝ち進まなくなったよなあ…。

一昔前、鹿児島の代表校は甲子園でよく勝ち進んでいた

15年くらい前まで、鹿児島は常に、鹿児島実業樟南のどちらかが甲子園に出ていました。

打線が看板の鹿実、守備力重視の樟南、というふうにチームカラーもしっかり分かれていて、どちらが甲子園に行っても、そこそこ勝ち進むことが多かったです。

90年代、鹿実は春に優勝していますし、樟南は福岡ー田村バッテリーで夏の準優勝があります。

それぞれチームカラーが異なる、前橋育英と健大高崎がしのぎを削っている現在の群馬みたいな感じだったなあ。

15年前くらいに、共学化した神村学園が強くなって、公立高の鹿児島工業が活躍した年もあって、鹿児島の2強時代が終焉したのは、個人的には「いいこと」だと思っていました。

何せこの2校と他の高校の力の差がありすぎる時代が続いていましたからねー。

しかし、2強時代が終わり、2強のベテラン監督が退任し………気がつくと、鹿児島はあんまり勝てなくなっていました。

鹿児島だけじゃない!九州全体が勝てなくなった!

野球ボール

2018年秋の九州大会は、福岡の筑陽学園が優勝し、来春の選抜出場を確実にしました。

この筑陽学園は、樟南が準優勝したときのエース福岡、西日本短大付が全国優勝した時の中村主将、二人の甲子園スターの息子がメンバー入りしていることで、話題になっています。

そうそう、西日本短大付、略して西短も90年代前半は強かったよなあ。

90年代って、九州は強かったんですよね。沖縄水産の2年連続準優勝もあったし、樟南が決勝で負けた相手は佐賀商熊本工も奇跡のバックホームの決勝戦を戦っています。

この頃の九州は、特に夏の大会に強い印象がありましたね。春は温かい九州から甲子園に行くと、寒くて身体が動かないのかな~とか思ってました。

2000年に入ってからも、ミラクル佐賀北や、長崎の清峰の躍進、興南の春夏連覇がありました。

ですが、2013年の延岡学園の夏の準優勝を最後に、九州勢は春も夏も決勝に進出していません。

2018年夏の大会なんか、九州の代表8校中、初戦突破できたのはたったの2校です(しかもこの2校も次の2回戦で敗退)。

九州の高校野球が現代にマッチしていない理由を考えてみる

野球のグローブ

高校野球では、地域の栄枯盛衰というものはあります。

今は強豪校ひしめく東北は、逆に九州が強かった時代には勝ち進むことは少なく、相手が東北代表だったらラッキーみたいな雰囲気すらありました。

その意味で、今は九州の時代ではないのだと思います。

なぜ、今の時代に九州の高校野球がマッチしないのかというと、理由として漠然と思いつくことは3つあります。

少子化で野球少年の数が減っている?

まずは少子化。

少子化は九州だけの問題ではありませんが、人口が多い大都会にくらべると、人口が少ない地方にとっては、野球少年の数自体が深刻なレベルで少なくなっていることが予想されます。

超温暖化で「暑さに強い」のアドバンテージがなくなっている?

ここ20年で、日本の夏の暑さは、とんでもないことになりました。

90年代あたりの夏は、「夏の暑さもまた季節の風情」って感じだったんですけど、現在は猛暑どころか、体温以上の気温になる酷暑、ですもんね~。

特に気温の高さが問題になっているのは、北関東など、大都市周辺の内陸部。

昔は、暑い夏の大会は、暑さに慣れている九州男児のアドバンテージだったのかもしれませんが、現在はむしろ、九州より甲子園の方が暑いくらいですからね…。

九州人が野球留学校を歓迎しない…

ここ数年で、九州代表で一番甲子園での成績を残したのは、2016~2017年に三季連続ベスト4に入った熊本の秀岳館高校です。

しかし、この秀岳館高校…九州在住の親戚が口をそろえて言うには、「九州で応援されなかった」らしいんですよね…。

高校野球ファンには周知の通り、秀岳館には鍛治舎監督が、大阪の名門ボーイズの選手たちをごっそり引き連れてやってきたという経緯があります。

野球留学校、ネットスラングだと「外人部隊」と揶揄されるチームを受け入れない空気が、確かに九州には漂っています。

私は個人的には野球留学は何とも思いません。少子化の時代に、地方の高校野球を活性化させるためには、むしろ歓迎してよいんじゃないですかねえ。

ですが、生まれてから20年近くの人生を九州で過ごしてきた身としては、私のように考えるタイプは、九州では少数派であることは身をもって知っています。

九州の高校野球ファンが、勝つためであっても野球留学を肯定せず、佐賀北とか、清峰みたいな、地元密着型のチームが奇跡的に生まれるのを待つ!というなら、それも九州っぽくてよいのかもしれませんね。

まとめ

長崎県

筑陽学園の選手のパパさんたちの名前を見て、つい懐かしくなって九州の高校野球について、つらつら書いてしまいました。

データも確認せず、主観で書いた記事になってしまって申し訳ございません。

でも、2017年春は福岡代表が2校もベスト8に残りましたし、一時は低迷していた四国野球も少しずつ持ち直してきましたし、こういうのはバイオリズムみたいなもので、上がったり下がったりを繰り返すのかもしれませんね。

西短が優勝した時の森尾投手は、実は私の中では1990年代の高校野球のナンバーワン投手で、高校時の投球術、マウンドさばきという意味では、松坂以上だったと思っています。

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