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2019年高校野球秋季関東大会観戦記②西武台VS健大高崎

高校野球
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高崎城南球場で観戦した、2019年の高校野球秋季大会の準々決勝。

第2試合の西武台VS健大高崎の感想です!

第1試合の東海大相模VS習志野はこちら

機動破壊を控えるようになったNEW健大高崎

健大高崎

私は特定のチームというより、高校野球全体が好きなファンですが、それでもいくつかのお気に入りチームはあります。

機動破壊と痺れるような守備を武器に、近年の甲子園常連校の中でも、際立った個性を放つ健大高崎もそのひとつです。

しかし、ここ2年ほどの健大高崎は、チームとして試練を迎えていたように思います。

健大史上最強と呼び声高かった一昨年のチームは甲子園を逃し(センバツ落選は疑問に感じましたけどね)、昨年は夏の群馬大会で初戦敗退。

しかも、走塁コーチが退任し、これからは走塁を全面に出すチームカラーを変えていく…などという記事も読みました。

これからの健大高崎はどうなっていくのかな…。

そんな期待と不安が入り混じる形で、今回の試合を観戦することになりました。

確かに今までの走塁に特化した攻撃は、鳴りを潜めていました。

ですが、相手のスキをつくソツのない走塁は相変わらずでしたし、鉄壁の守備、勝負所でのバントの上手さなどがありました。

今までの健大高崎にも、勝負強い試合巧者というイメージがありましたが、このチームカラーは引き継がれていくのかなと感じました。

両投手のエースらしい投球が好勝負を生む!

秋の関東大会トーナメント

第1試合の東海大相模VS習志野は、中1日空けての試合でしたが、西武台VS健大高崎は両校連戦の試合となりました。

エース左腕はどちらも連投。前の試合は両者とも完投はしていませんが、健大高崎の下投手は72球、西武台の増田投手は127球投げています。

この両投手が、目を見張るような速球・剛球があるわけではなく、完全に相手打線を封じているわけではないのですが、エースらしいハートのこもったピッチングを見せてくれました。

西武台の増田投手は、マウンドに上がるたびに土に手を置いて、気迫が全面に出る投球。

対する健大高崎の下投手は穏やかな雰囲気なのですが、ピンチでも落ち着いてマウンドを守ります。

「継投が正義」という風潮が強い現在の高校野球ですが、マウンドを守り抜くエースの姿は理屈でなくカッコよく、健大好きの私も、途中から「どちらも勝たせたい…」という気持ちになりました。

スピードガン表示が球場にあったかどうか忘れましたが、たとえあったとしても、私は一度も目を向けなかったんじゃないかな。

「投手には球速以上に大切なものがある」ということを、改めて気づかせてくれた両投手の力投でした。

西武台のフレッシュさを最後は経験が上回る

高崎城南球場

この試合、序盤に点数が動いてからは、投手を中心としたしのぎあいとなり、膠着状況が続きました。

それでも試合を若干押していたのは、西武台の方でした。

西武台の選手は、ベンチ前でも「甲子園行くぞ!」などと叫んでいて、夏大会のように熱かったです!

それに対して健大高崎は落ち着いていたなあ…。甲子園を知らない世代のはずなんですが、この辺りが甲子園常連校が醸し出す雰囲気なんですかね。

最終的に勝負を決めたように見えたのは、終盤の勝負所で、相手の送りバントを「何が何でもアウト」にした健大高崎の守備。

逆に健大高崎は、9回に、自分たちのバントはあっさり難なく決めています。

9回にランナーが出る前からチャンステーマ(OBの柘植選手が進んだホンダ鈴鹿の応援)を演奏した応援団といい、健大高崎は勝負勘が鋭いんですよねえ…。

西武台が押していた試合でしたが、こういう経験の差が、わずかに勝敗を分けたのかなという気がしました。

健大高崎は全校応援でしたが、野球部が一般生徒をしっかり誘導していて、声の掛け合いが面白かったです。野球部・一般生徒・ブラバンが一体となったクオリティの高い応援でした。

健大高崎への期待度と西武台のセンバツ出場可能性は?

健大高崎は、この試合を見る限りは「強いチーム」というよりは「いいチーム」という感じがしました。

しかし、1週間後に行われた準決勝・決勝をネット中継で見ると、「あ、なんか強くなってる!」と感じました。

秋は新チームが発足したばかりなので、試合を重ねるうちにチームが強くなっていくことってあるんですよね。

群馬3位で関東大会に出場した健大高崎が、関東大会を制すると予想した人は少なかったと思いますが、大会が終わってみると「健大強かったな~」という感じですね。

センバツでは健大高崎が勝った東海大相模の方が優勝候補に挙げられると思いますが、春のセンバツでは、健大のように投・攻・守にまとまったチームの方が、力を発揮する可能性はあると思います。

準々決勝敗退となった西武台は、サヨナラ負けの瞬間は、夏大会のように立ち上がれなかった選手が多かったです。

埼玉は花咲徳栄や浦和学院をはじめ強力なライバルだらけですから、夏を勝ち抜くのは難しいミッションなので、甲子園出場の大チャンスだったんですよね。

ただ、センバツ選考の可能性は、まだ東京が終わっていないですが、関東5枠目の推薦としては40~50%くらいは可能性があると考えています。

埼玉2位で、埼玉1位の花咲徳栄と枠を争うのは不利ではありますが、健大高崎の優勝のおかげで、「優勝校にサヨナラで惜敗」という、選出に心強い材料はできました。

高野連は昨年の関東・東京の選出を考えると、何だってやってくる悪の組織ですが、西武台が選出されたとしても、不思議さや理不尽さはそれほど感じないです。

まとめ

群馬で観戦した高校野球秋季関東大会、西武台VS健大高崎の観戦記でした。

西武台はあのファイトが報われてセンバツ選出されるといいなあ~と思いつつ、花咲徳栄も好きなチームなので複雑なワタクシです。

健大高崎は春のセンバツで、新しいチームカラーを全国にカッコよくお披露目してくださいね!

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