来年の話ですが…
ギリシャに行こうと思っています!!!
というわけで、読んでおきたいのはギリシャ神話の本。
私はギリシャ神話好きで、何冊か読んだことがあるのですが、ギリシャ神話の登場人物は多すぎて、何度読んでも忘れてしまうエピソードがあったりします。
そこで復習のために、ギリシャ神話の入門本をまた読んでみることにしました。
手に取ったのはちくまプリマ―新書の「はじめてのギリシア神話」。
なぜ数あるギリシア神話本からこの本を選んだ?
ギリシア神話は根強い人気があるジャンルで、ギリシア神話に関する本は山ほどあります。
その中でなぜ、この「はじめてのギリシア神話」を選んだかというと、まずは刊行が新しいこと。2019年8月に出ています。
もうひとつは「ちくまプリマー新書」というレーベルから観光されていること。
「ちくまプリマー新書」は、筑摩書房が出している新書のレーベルで、「ちくま新書」とは区別されています。
「ちくま新書」は、表紙がシンプルでクリーム色です。
基本的には大学生以上の大人に向けて書かれていて、内容もガッチリと固いです。
それに対し、ちくまプリマー新書は、表紙はそれぞれ凝ったデザインになっています
「プリマー」と冠しているだけあって、「ちくま新書」よりもやさしい入門本というコンセプトです。
中高生でも読めるように、なるべく小難しくない表現で書かれているため、学校の課題図書になることも多いです。
そんなわけで、
ちくまプリマー新書から出ているギリシア神話の本ならわかりやすいだろう!
と考えて手に取りました。
新書本で写真がモノクロなのが難点
で、読んでみた率直な感想ですが…思ったほどはわかりやすくなかったです。
ギリシャ神話をほとんど知らない中高生が読んでも、あまり頭に入らないんじゃないかなあ…と思いました。
「どうして頭に入ってこないんだろう?」と思ったら、新書だから仕方ないのですが、写真がモノクロで小さいんです。
ギリシャ神話の登場人物が紹介されても、白黒の小さな写真を見せられるだけでは、どうしてもイメージが沸かないんですよね。
私はギリシャ神話の本は数冊目なので、写真がなくても読み進めることができましたが、ギリシャ神話の下知識なしで読むと、もしかしたら途中で飽きてしまうかもしれません。
1冊目に読むギリシャ神話の本は、1冊目は写真が豊富なビジュアルブックがよいかも。
写真が豊富な「ふくろうの本」シリーズのギリシャ神話本を読んだことがありますが、1冊目としてはこちらの方がおすすめ。
内容自体は濃い&深いで面白かった!
思ったほどはわかりやすくなかった「はじめてのギリシャ神話」ですが、ギリシャ神話を知りたい人にとって、構成はカンペキだと思いました。
ギリシャ神話の創世神話、個性的な神々、有名な英雄たち、怪物たち、星座の由来など、入門としては異例なほどギリシャ神話をしっかり網羅しています。
ギリシャ神話本は神様メインだったり、英雄メインだったりと、偏っていることが多いんですよね。特に星座の由来がまとめて載っているのは珍しいかも。
また私はギリシャ神話について、少しだけは下知識があったので、「内容が意外と難しい」のが、かえって面白かったです。
特に、「トロイ戦争は人口が増えすぎて大地の女神が重みに苦しむようになった…そこでゼウスが人口を減らすために戦争を仕掛けた」という説は興味深かったです。
ゼウスってただの好色権力者ではないんですね…。
さらにゼウスがらみですが、ゼウスにはたくさんの優秀な子どもがいるくせに、正妻ヘラが産んだ子どもはあんまりよろしい子どもじゃない…というのも面白い設定です。
ソクラテスの妻も悪妻として有名ですし、「古代ギリシャ人の夫婦観ってどんななんだろう?」と思ってしまいます。
まとめ
ちくまプリマ―新書「はじめてのギリシア神話」を読んだ感想でした。
ギリシャ神話の最初の1冊として読むにはちょっと難しいですが、2冊目、3冊目として読むには、ギリシャ神話に関する話題が整理されていて、また興味深い部分も多いです。
2冊目以降のギリシャ神話本として読むことをおすすめします!