今夏、甲子園で雄姿を拝めない、東海大系列の高校の内野手を特集する第二弾!
第二弾とか言っておいて、もう最終回なわけですが…
今回取り上げるのは、東海大菅生高校、1番ショートの田中幹也選手です。
「私が田中選手のファン1号!」と思っていた私…
私が、田中選手の守備を初めて見たのは、2017年の夏。
田中選手が、2年生で甲子園に出た時のことです。
行きつけの美容師さんが元高校球児で、高校野球にくわしい方なのですが、西東京の予選がはじまる前から、
今年の西東京は、清宮のいる早実でも、櫻井や金成がいる日大三でもなく、東海大菅生が甲子園に行くと思うよ。投手と打者のレベルがすごいんだよ。
と、おっしゃっていました。
で、フタを開けてみると、実際に東海大菅生が甲子園!美容師さん、スゴイじゃないですか!
私は、西東京大会をテレビで見る機会がなくて、東海大菅生は甲子園の初戦、高岡商戦をテレビ観戦がするのが初めてでした。
美容師さんイチオシのチームなので、「どんな投手、どんな打者がいるんだろう…」と、期待しながら見たのですが、試合を見終わった感想は、
確かに投手も打者もスゴイけど、一番スゴイのは、ショートの守備じゃん!!!
私は、あまりプロ野球を見ないこともあり、ドラフト候補として騒がれる選手よりも、自分のお気に入り選手を応援するという傾向があります。
よーし、この東海大菅生の田中選手は、私が見つけた選手!私だけの田中選手!私は違いのわかる女…!マスコミが騒ぐドラフト候補じゃなくて、この田中選手を応援するぞ!
と、心の中で勝ち誇っておりました(誰に対してだ…)。
東海大菅生の田中は「忍者」として甲子園通のアイドルに!
東海大菅生のショート田中選手は、とにかく動きが機敏です。
思わず拍手してしまうようなファインプレーが多く、非常にエキサイティングな、映える守備で魅せてくれます。
160cmなかばくらいの、強豪校のレギュラーにしてはひときわ小柄な選手なのですが、守っているときには、存在感があるためか、もっと大きく見えますね。
さて、私だけの田中選手だと思っていたのですが、こんな魅力的な選手、他の高校野球ファンも気づかないわけがありませんでした。
田中選手の「え?何でそれをアウトにできるの!?」という守備は、多くの高校野球ファンを魅了し、ついには田中選手は「忍者」という異名を持つこととなりました。
あまり、一般の人にはなじみがないかもしれませんが、高校野球ファンにとっては「東海大菅生の忍者を知らない人は素人」というくらい、有名な存在となりました。
あああ…私だけの田中選手だったハズなのに…。
いや、仕方ないですね。田中選手のプレーは、守備だけでなく、スキのない走塁や、食らいつくバッティング、プレー全体に漂う明るい気迫など、
私は、こういうのが見たくて高校野球を見ているんだ!
と、高校野球ファンの琴線に触れるものがあります。
忍者の夏の終わりは神宮球場で
2017年の東海大菅生は、準決勝まで進み、優勝した花咲徳栄に延長戦の末敗れました。
圧勝の連続で優勝した花咲徳栄が、唯一苦戦したのが、この東海大菅生。
この時の東海大菅生は、全国優勝に近い力を持ったチームで、しかも田中選手を含めて2年生の主力も多かったので、また甲子園で田中選手を見れるだろうと、簡単に考えていました。
しかし、2018年の東海大菅生は、主力選手の離脱が続き、2017年の時点でファンが描いていたシナリオとは違う、苦しいチーム状況となりました。
最後は、西東京の準決勝で敗退することとなり、田中選手はネクストバッターズサークルで、試合終了のサイレンを聞いていました。
試合後に号泣する選手たちが多い中、田中選手が、ファインプレーをした後と同じような笑顔で、チームメイトを励ましていた姿が印象的でした。
なかなか忘れられないような笑顔でしたね~。この笑顔も含めて、本当に華のある選手だったと思います。
小柄な選手なので、卒業後すぐにプロではなく、高校とつながりの深い大学に進学してプレーすることが予想されます。
私の超超超勝手な希望を言わせていただくと、東海大か国際武道大あたりに進んで、東海大相模のセカンド山田との、二遊間を組む姿を見たい…!
追記 田中選手は、東都リーグの亜細亜大学に進学することになりました。1学年上の東海大菅生のエース松本投手の後ろで守る姿を、また拝むことになりそうですね。ユニフォームは高校時代と同じ縦縞なので、デジャヴを感じそうです。