PR

2023年センバツ高校野球のザックリした感想!

高校野球
記事内に広告が含まれています。

2023年センバツ高校野球の全体的な感想をザックリと書きます!

山梨学院…ブレイクは今回だった!

まずは山梨学院、初優勝おめでとうっ!

関東大会優勝ながら大会前に優勝候補に挙げられることはなく、「中の上」くらいの評価だったチーム。

ぽこ
ぽこ

私も山梨学院のブロックの準々決勝進出校は彦根総合を予想してました。

こういった優勝候補ではなかったチームの優勝は、ここ数年では珍しいです。2016年の智弁学園以来かなというイメージです。

山梨自体が春夏通じて初優勝で、「初」という文字は、強いチームが固定化されつつあり停滞気味の高校野球を活性化させてくれる気がして嬉しいです。

とはいえ吉田監督は、清峰時代に全国制覇を経験しています。…しかし、それも2009年…10年以上も前ですか!

吉田監督はどこか天才肌の雰囲気があり、山梨学院の監督に就任した時にはあっという間に強くなるのではないかと思っていたのですが、飛躍するのに予想以上に時間がかかったなあと思います。

逆にこれだけ時間がかかったのに、辛抱して毎年チーム作りに励んだタフさ…監督交代せずにガマンした学校側の協力もあったとは思いますが、こういった精神力はやはりタダモノではないのかもしれませんね。

今年の山梨学院は、投攻守のバランスがよかったです。

唯一の弱点は投手枚数が少ないことでしたが、これは…エースが踏ん張りましたね。

疲れが見えてきた準決勝以降は球速にこだわらない力が抜けたピッチングが冴えて、MAX130㎞そこそこで強打線の広陵や報徳を抑えました。

昨年の九国もそうでしたが、投手の球速はなくても、制球力と配球センス、固いバックの守備があれば、春は勝ち上がれることを証明してくれました。

山梨学院の優勝についてクジ運を言う声もありますが、山梨学院は1試合多く戦っているので、プラスマイナスゼロでしょう。他の1試合多いチームは全て3回戦で姿を消していますからね。

夏は追われる立場となりますが、春よりも夏のマウンドはハードなので、2番手以降の投手の成長が大きなカギとなりそうです。

激戦パートを勝ち抜いた報徳は惜しかった

準優勝の報徳は、激戦パートを激闘で勝ち上がり、今年のセンバツを大いに盛り上げてくれました。

私は当初の予想では報徳を桐蔭に次ぐ2番手に挙げていましたが、組み合わせ抽選で報徳が激戦ゾーンに入ったので、「さすがに厳しいかも…」と報徳を優勝候補に推す気持ちは小さくなっていました。

しかし、私なんざの予想をはるかに超えた報徳の馬力でありました。

報徳は毎年毎年強いわけではないのですが、今年はセンターラインに好選手がそろい、本気で日本一を目指しているのではないかと思います。そんな気迫を感じるチームでした。

仙台育英、大阪桐蔭と、球数制限ルールができてからガゼン有利になった超強豪を報徳が連続撃破したことで、今大会が昨年のように、大詰めになってからトーンダウンするような大会にならなかったと思っています。

ある意味、高校野球人気を救ったよなあ…と。

健大高崎→東邦→仙台育英→大阪桐蔭と倒したのに、優勝できなかったというのはちょっとカワイソウですが、山梨学院は報徳の勢いに飲まれない強さがありましたね。

報徳が唯一誤算だったのは、大会途中からのエースの不調でしょう。エースが本調子でさえあれば、優勝の可能性は高かったかも。

報徳は下級生投手が多いですし、エースの復調も合わせて夏は投手力がアップする可能性があるので、兵庫は激戦ですが、夏に向けて視界は明るいように思います。

それにしてもショート竹内選手の守備はすばらしかったなあ…。ショート豊作の大会でしたが、その中でも随一に上手かったです。

準決勝の判定…あれではビデオ判定待望論が…

さて。ベスト4が出そろった時点で、決勝のカードは広陵VS大阪桐蔭になるのでは?と予想した人が多かったのではないでしょうか(私もそう思っていた)。

準決勝は2試合とも番狂わせとまではいきませんが、前評判の低い方が勝つという試合になりました。

その勝敗にケチをつける気はありませんが…2試合とも主審のストライク・ボール判定に納得いかなかったという声が聞かれますね。

特に山梨学院VS広陵の8回裏、2死1、2塁、カウント3-2からの一球…あれをストライク判定されると、打者はどうすればいいのか…。

漫画「おおきく振りかぶって」で、「ストライク」とは「打て!」という命令形であり、「状況的に振るべき」という場面であれば、少々外れていてもストライク判定があるという話を読んだことはあります。

しかし、いくら何でもあれだけストライクゾーンから離れたボール球に対し、「打て!」はないのでは…。振ったら「ボール球を振るな!」と怒られる明らかなボール球に見えましたが…。

この判定は「7回の山梨学院のホームインがセーフなのにアウトにされたから帳尻合わせ」という意見もあります。

確かに7回の判定はビデオで見直すとセーフに見えますが、肉眼で見れば誤審もあり得る(誤審してもよいというわけではないけど)レベルのタイミングです。

帳尻合わせと言うなら、9回の広陵の高尾投手の決め球がボール判定された…この際どい判定との帳尻合わせなら納得できます。

でも8回のあの球の判定は…日々のバッティング練習ではどうにもできないレベルだと思いますね…。

もちろん人間ですから間違うこともありますし、あれは「誤審」なのでしょうが、あれだけ肉眼で見てオカシイ誤審は、誤審ではなく意図的なのではと疑う気持ちが出てきてしまう…。

その意味で審判を守るためにも、プロ野球が導入しているチャレンジ制度があるべきなのかなあ…でも、プロ野球もストライク判定は対象外ですよね。

難しいですね。どうすればいいんだろ。AI審判導入しろとは現時点では思えないです。選手も審判も両方守れるよい案があるといいんですけどね。

10回からのタイブレークは球数制限対策で仕方ないかも

今大会から採用されたのが「10回からのタイブレーク」でした。大会が始まる前は、私は反対でした。

春は投手戦が多いし、10回から即タイブレークだと、さすがに運に左右される試合が多くなりすぎるのではないかと。

しかし実際にやってみると、球数制限がある以上、さっさと決着をつけるしかないかもしれないなと思いました。

報徳は2回のタイブレークを戦いましたが、延長がもっと長引いていたら、球数制限が気になる投手が出てきたかもしれません。

私は今でも球数制限のルール化には反対です。

「投げたい人は投げて、投げたくない人は投げなきゃいいじゃん。選手の意志が尊重される保障さえあればよし」という考えです。

とはいえ、球数制限ルールがある以上は、このルールでやるしかありません。

球数制限ルールは、複数の好投手をそろえられるスカウト型強豪校に極めて有利なルールですが、10回からのタイブレークは、投手枚数が少ないチームのささやかな手助けになるかなと、今回の大会で思いました。

本当は10回から即タイブレークというのは、野球としては味気ないですけどね。でも選手ファーストですので、仕方ないです。

声出し応援復活が近畿を後押ししなかったのは何故?

今回の大会でやっと歯止めがかかったのは、上位進出校近畿独占の図、です。

今回からは声出し応援が復活になったので、近畿の活躍をさらに後押しするのではないか?と思っていましたが、逆に久しぶりに近畿が上位を独占しない大会となりました。

コレ、因果関係あるかどうかは不明ですね。

ブラバン+声出し応援が復活したことで、非近畿勢の攻撃中、非近畿勢も「自分たちの応援団もいる」と心強く感じたのかなあ。

まあ単純に、智弁和歌山と履正社が初戦でつまづいただけ…かもしれませんけどね。

この2校が四国地区に敗退したため、関東VS近畿があまり実現せず、圧倒的アウェーの中で関東VS近畿で敗退することが多い関東勢が勝ち残った…というのも大きいかもしれません。

ぽこ
ぽこ

今回の関東勢は中国・四国にアシストされた感じがあったなあ。

まとめ

2023年センバツのザックリ感想でした。

MVPは技術もメンタルも見事だった山梨学院の林投手、殊勲賞は英明、敢闘賞は作新学院、技能賞は報徳の竹内遊撃手、特別賞(何それ)は報徳ご一行様かな。

あ、秋季大会でガッツリ観戦した東京勢についてちょっと書いておこう。

二松…うん、初戦の相手が悪かったね。でも、もうちょっと食い下がりたかったよね。攻撃型チームなので、夏は本領発揮して甲子園まで届く可能性が高いとは思います。せっかく経験も地力もあるチームですので、戦い方を洗練させたいところですね。

東海大菅生。いろいろ仕方ない部分はあったでしょうが、守備崩壊は少し残念でした。夏の西東京は激戦が予想されるので、二番手以降の投手、特に左腕を育てたい。もう一度万全な精神状態で、甲子園で試合をさせてあげたいチームです。

センバツが終わると、あっという間に3年生世代最後の夏に向けてまっしぐらです。

夏に向けて「春の選抜ベスト4が夏に帰ってこれないジンクス」に挑むのは、何と広陵と大阪桐蔭!ココもどうなるか注目ですね。

タイトルとURLをコピーしました