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2022年センバツ高校野球のザックリとした感想!

高校野球
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2022年センバツ高校野球が閉幕したので、取り急ぎザックリとした感想を書きます!

近畿と関東以外の優勝は遠い?

今年のセンバツは大会前に優勝候補として挙げられていたのは、ダントツに大阪桐蔭、それを追う形で広陵、花巻東、京都国際(辞退してしまいましたが…)、九州国際大付、関東勢…というところでした。

昨年にくらべると近畿勢はそれほど強くないのでは?…なんて言われてましたが、フタを開けてみると近畿勢同士の決勝となりました。

また、準決勝に残った4校は近畿と関東・東京だけ。

うーん…ここのところ、近畿と関東以外のチームは苦戦が続いてますねえ…。広陵あたりは結構強いように思えたんですが、九国とつぶし合ってしまったし…。

特定の地域が強いことは今までそれほど気にしていなかったのですが、そろそろ他の地域も元気にならないと、高校野球の活気が薄れてしまうんじゃないかと心配になってきました。やっぱり少子化が問題なんでしょうかね。

少子化時代でも高校野球を盛り上げていくために、何かやるべきなのか、それともやらないべきなのか…また今度ちょっと考えてみたいと思っています。

近江・山田を筆頭にマウンド度胸のよい投手が多かった!

今年のセンバツを最も盛り上げてくれたのは、文句なしに近江の山田選手でしょう。

投げて打って守って走って吠えて…実力と華を兼ね備えたスターですね!

私が山田選手の一番好きなところは、マウンドさばきが明るく、度胸満点なところです。

「投手は球速よりマウンドさばき」だと思っている私にとって、今大会は山田選手をはじめとして、マウンドに自分の空気感を作り出せる、好きなタイプの投手が多くて楽しかったです!

浦学・宮城投手、金光大阪・古川投手、市立和歌山・米田投手、木更津総合・越井投手、明秀日立・猪俣投手など…多彩な投手陣に楽しませてもらった大会でした。

関東が近畿に勝つなら後攻ゲットすべし

今大会はようやく甲子園にブラバンが帰ってきました。

私は最近の高校野球のブラバンの過熱ぶりにはやや否定的な考えもあるのですが、選手たちはブラバン応援が嬉しいようなので、やはりブラバンが帰ってきてよかったなと思いました。

で、ブラバンが帰ってきたことで、やはり感じたのは、西日本地区の高校のホーム感と、東日本地区の高校のアウェー感

特に近畿VS関東となったカードでは、このホーム・アウェー感が顕著でした。

木更津総合、明秀日立、浦和学院…関東のチームが次々と近畿のチームにサヨナラ負けしたのは、もはや形式美の様相…。

今年のセンバツは寒さや新型感染症への不安であまり客の入りがよくありませんでしたが、現在の球児たちはブラバン応援に慣れていない世代のためか、それほど大音量でない盛り上がりでも、戦局を左右されていたように感じました。

まあ…甲子園のお客さんに地元びいきをやめさせるのは無理なことでしょうから、関東地区のチームは、「甲子園のアウェイ感」への対策が必要なのでしょうね。

応援に圧倒されてしまいがちなのは、初回と、サヨナラがあり得るイニングの裏の守備でしょう。

関東のチームは、近畿地区と当たる時には、なるべく裏を取るべきでしょうね。そうは言ってもじゃんけんに負けちゃったら仕方ないけど…。

九州国際大付のバッテリーにはしびれた!

今回のセンバツで最も見入ってしまったのは、九州国際大付の試合です。

九州国際大付を初めて見たのは昨年秋の九州大会、明豊に大勝(13ー0の5回コールド)した試合です。オンライン配信で見ました。

明豊ヒイキの私は、負けることはあってもまさか5回コールドとは…と衝撃を受けましたが、ショックだったのは打たれたことよりもまったく打てなかったこと。

ですがセンバツを見て、立ち直りましたよ。明豊打線の問題ではなく、香西投手の投球術がすばらしすぎたんですね。あそこまでコントロールがよい投手も珍しい。

バッテリーを組む強肩捕手の野田選手はコンディション不良だったようで肩の見せ場はなかったですが、あんなにリードが見事な捕手だったとは…。

九国バッテリーの投球術は、一球一球固唾を飲んで見入ってしまい、裏をかかれたような表情の打者といっしょに私もテレビの前で固まってました。

九国は佐倉選手の予想外に柔軟性のある打撃、ショート尾崎選手の華麗なプレー、ザ・先頭打者の黒田選手など見どころの多いチームで、夏の福岡大会は波乱が多いですが、ぜひとも甲子園に帰ってきてほしいです!

ぽこ
ぽこ

九国は「次の塁を積極的に狙う」的な走塁のクオリティを上げれば、もっと強豪地区のチームとも戦える…!と思いました。

和歌山東、金光大阪の活躍に見えた光

今大会、戦い方が強烈に印象に残ったのは、和歌山東です。

監督さんの「うちは何でもありなんで」の言葉通り、勝つためにアレコレ講じてくる策が実にエキサイティングでした。

サイドスローのエース麻田投手がピンチで左打者を迎えると、迷わずに左腕にスイッチ。

で、出てくる左腕投手が、いきなりピンチの場面での登板なのに、実に肝の据わったピッチングをするんですよね。

ぽこ
ぽこ

和歌山東を見ると、継投の成功/失敗は、新しく出てくる投手の「心」も含めた準備ができているかどうかだと改めて感じます。

しかも麻田投手はまた右打者の時にマウンドに戻るために、外野や内野(しかもセカンドやショート!)に入って「やり過ごす」という大胆ぶり。

打者が変わるとセカンド→ショートとポジションを変えたのは本当に面白かった!監督さんがなるべく打球が飛ばなそうな場所に置いたんだそうです。何というギャンブラー!

和歌山東のような野球エリートを集められない公立校は、決して精神力では負けずに捨て身の野球で向かっていく…いろいろお手本にできそうなチームだなと感じました。

こんなチームが自力で甲子園に出てこれるんだから、やっぱり21世紀枠はいらないんじゃないかな…と思ったり。智弁和歌山や京都国際に勝って甲子園に来たわけですからね。

また金光大阪も、前評判をくつがえし、強豪チームを連破していく粘りの野球が印象に残りました。

この2校は近畿のチームなので、多少のホームアドバンテージはあったと思います。

ですが、高校野球の良さが詰まったようなこういったチームの活躍は、毎年強いチームが固定されつつあって停滞気味の高校野球界を、ちょっと明るくしてくれたように感じます。

まとめ

2022年センバツ大会の「ザックリ」感想でした。

今回のセンバツで大きく議論されているのは「大阪桐蔭強すぎ問題」と「エース投げすぎ問題」ですね。

これらの問題は「ザックリ」とはちょっと書けなかったので、じっくり考えて後日に別記事としてまとめてみました。

今回のセンバツも辞退校が2校出てしまいました。なるべく辞退校が出ないような配慮があったようなのですが、やはりまだ世論的に厳しいものがあるということですかね…。

夏こそはどこのチームも、戦わずして負けることがないように、どうか状況がよくなっていくことを願っています。

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