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2020年選抜高校野球出場校を予想する!関東・北信越・東海が難問

高校野球
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さて!

今年も、来春のセンバツ出場校(21世紀枠以外)を予想してみることにしました。

まずは高野連の選考基準をおさらい

選抜高校野球の選考基準は、2019年のセンバツ大会の大会要項として、高野連が公表しているのがこちらです。

ちょっと表現が固いので、私なりにぶっちゃけて翻訳してみると…

  • 高校生の野球部チームであること
  • ルールを守っていること
  • やんちゃすぎないこと。あと地域性はちょっとは考慮するよ
  • 秋大会で勝ち進んだチームから選ぶけど、結果だけじゃなくて内容も見るからね
  • 秋大会は参考にはするけど予選じゃないってことは言っておくよ

…こんな解釈になりますかね?

これ、5の基準がすごいですよね。

これがあるから、高野連は自由奔放…。

選抜出場校の選出は、高野連の掲げる3つのFのひとつ「フェアプレー」を貫いているとは、とてもじゃないけど言えません。

ファンが電車の中で出場校を確認して、思わず「嘘でしょ…」と口に出してしまうような選出が起こるのが常なので、選抜出場校予想はあんまり意味がないという側面もあります。

ですが逆に、「高野連の選出がどれだけファンの感覚とずれているか」を示しておくのもアリかな、という気持ちもあるので、今年もやってみることにしましたよ!

北海道1枠 これが予想できない人はいないだろう

北海道1枠

北海道は1枠なので、優勝校で決まりです!

  • 白樺学園…優勝

東北2枠 決勝進出2校で異論なし

青森・秋田・岩手・福島・宮城・山形の6県で2枠

固定枠が2枠の東北は、よほどのことがない限り、決勝進出の2校が順当に選ばれます。

決勝は点の取り合いのシーソーゲーム、準決勝は2試合とも大差になったので、今年も決勝進出の2校で決まりでしょう。

  • 仙台育英(宮城)…優勝
  • 鶴岡東(山形)…準優勝

関東・東京6枠 前年の不可解選考は尾を引くか?

  • 関東…茨城・神奈川・群馬・埼玉・千葉・栃木・山梨の7県で4枠
  • 東京…1枠
  • 関東・東京共通枠がもう1枠。年によってどちらに振り分けられるか選考会で決まる

さて。不可解選考が起こりやすい関東・東京地区。

前年のように、「地区大会の戦いぶり」「地域性」を無視して、コールド敗退チームが選出されるとなると、もはや予想しようがありません。

ただ、昨年の強引な選考は、(少なくとも現場は)誰の得にもならない大失敗でした。

むしろ横浜だって被害者だったと思っています。

そんなわけで、今年はおとなしく順当な選考が行われる…と期待しましょう。

そうすると、まず関東ベスト4と、東京の優勝校は当確。

関東ベスト4の東海大相模は準々決勝のスコアがコールド寸前となりましたが、それ以前の戦い方が圧倒的で、地域性を考えても落選はないでしょう。

同じく関東ベスト4の桐生一は、先に同じ群馬の健大高崎が選ばれるため地域性で不利ですが、準決勝は終盤までもつれた1点差ゲームで、これで落とされることはありえないでしょう。群馬1位校というのも大きいです。

というわけで最後の1枠を、関東ベスト8と東京準優勝校はこのような序列になるのではないか?と並べてみました。

  1. 西武台(埼玉2位)…健大高崎(関東優勝校)に3-4のサヨナラ負け
  2. 花咲徳栄(埼玉1位)…山梨学院(関東準優勝校)に1-2で敗退
  3. 習志野(千葉1位)…東海大相模(関東ベスト4)に6-12で敗退
  4. 帝京(東京)…国士館(東京優勝校)に0-6で敗退。地域性の点で習志野より下。
  5. 桐光学園(神奈川2位)…桐生一(関東ベスト4)に4-10で敗退。東海大相模の選出で地域性不利。

こうやって見ると、埼玉2校以外は(フツーに考えれば)なさそうなので、埼玉2校のどちらかに絞れますね。

関東大会の結果で比べると、優勝&神宮準優勝の健大高崎に勝てそうな試合をした西武台が、花咲徳栄を少しリードしていますが、埼玉県決勝は花咲徳栄8-3西武台というスコアです。

やたらと県大会の結果が重視された昨年の選出を考えると、花咲徳栄が選ばれそうなのですが…私は西武台が選ばれるんじゃないかと考えます。

理由は小さな声で言いますが…前回の菅生や前々回の健大が落とされたように、センバツ選考では古豪でない甲子園常連私学が冷遇される傾向があります。

また花咲徳栄は2016年選抜で、今回と同じくらい五分五分だった最後の1枠争いで選出されているので、「3年前は選んだし」と、今回は見送られるんじゃないかな…。

まあ西武台と花咲徳栄どちらが選ばれても、どちらにも正当な材料があるので、問題ないと考えます!

問題があるとすると…「昨年は東京に行くべき枠を関東が強引に持って行ったから」という無駄なバランスのとり方で、東京に枠が行き帝京が選ばれる場合ではないでしょうか。

高野連のことだから、「久しぶりに帝京を出したい」とか言い出しそう…。

帝京を強引に選ぶ場合は「地域性」を盾にするために、2校選出される群馬の桐生一から枠を奪う可能性があるかもしれません。「国士館は西東京だけど帝京は東東京だから」とか言って。

前回の理不尽さを考えるとこのくらいはやりかねないです。

確かに私だって前田監督の雄姿を甲子園でもう一度見たいですけど、それとこれは話が別!

前年のあの結果で東京準優勝校を落選させているわけですから、今後はよっぽどのことがない限り、東京準優勝校を選んじゃダメだと思いますよ。

とにかく今年こそは、現場が納得できるような選考結果であってほしいです。

  • 健大高崎(群馬)…関東優勝
  • 山梨学院(山梨)…関東準優勝
  • 桐生第一(群馬)…関東ベスト4
  • 東海大相模(神奈川)…関東ベスト4
  • 国士館(東京)…東京優勝
  • 西武台(埼玉)…関東ベスト8

東海3枠 神宮枠が来たことで選考が難航?

愛知・岐阜・静岡・三重の4県で通常枠2+神宮枠1=3枠

中京大中京の神宮大会優勝で神宮枠が加算され、3枠となる東海地区。

昨今の東海地区の強さを考えると、常に3枠でも良い気がするんですけどね。

優勝校の中京大中京と、準優勝の県岐阜商はセンバツ確定でしょう。

で、神宮枠の3枠目が来たことで、最後の1校を決めるのが難しくなりそうです。

ベスト4に残った静岡の2校、加藤学園と藤枝明誠のどちらかが選ばれることになりそうですが、両校の準決勝での戦いぶりはこんな感じ。

  • 加藤学園4-5県岐阜商(延長10回)
  • 藤枝明誠5-12中京大中京(8回コールド)

この数字だけ見れば、あと一歩で決勝進出だった加藤学園が断然有利なんですが、難しいのは加藤学園が負けた相手は準優勝校の県岐阜商。

この県岐阜商が決勝で中京大中京に6-9と敗れているのを、どう考えるかが難しいですよね。

中京大中京は神宮大会でもかなり強いチームという印象を与えました。

また、中京大中京の超高校級高橋投手から藤枝明誠は8安打5得点しています。

「それでもやはりコールド敗退は印象がよくないので、加藤学園かな…」と思うところですが、さらに問題を難しくするのは、静岡県大会の結果です。

直接対決では、藤枝明誠が加藤学園に5-4で勝利しているんですよね。

こうなると、どちらが選出されてもおかしくはないですね。

ただ公正さのためにも、同じような状況になる関東と足並みはそろえてほしいと思います。

東海地区で、地区大会でこれだけスコアに差がある結果を、県大会の直接対決が上回るようなことがあるなら、関東も同じような選出になるべきですね。

ちょっと話がそれましたが、加藤学園か藤枝明誠か…。

うーん、私は「センバツ選考は地区大会>県大会」と考えるので、加藤学園の方がしっくりくるかな。

県岐阜商と紙一重の試合をしたのだから、県岐阜商と一緒に選ばれることに違和感ないかな、と。

とはいえ藤枝明誠が選ばれても、関東の選出方法と矛盾さえしなければ、理不尽さは感じないです。

  • 中京大中京(愛知)…優勝
  • 県岐阜商(岐阜)…準優勝
  • 加藤学園(静岡)…ベスト4

北信越2枠 「地域性」で逆転選出は起こるか?

石川・富山・長野・新潟・福井の5県で2枠

北信越は、決勝戦が、ベスト4からの逆転選出が起こりやすい同県対決の大差となりましたが、準決勝2試合も大差試合なので、予想が難しいですね。

決勝が星稜19-1日本航空石川

日本航空石川を落とすなら、代わりに選ばれるのは日本航空石川に負けた高校はあり得ないので、星稜に負けた高校ということになります。

星稜の準決勝は、星稜10-3佐久長聖(7回コールド)

日本航空石川が石川大会で星稜に勝っていれば日本航空石川が選ばれると思いますが、石川大会のスコアも星稜16-2日本航空石川という大差ゲーム。

ん…これは…私は逆転選出が起きると考えます。

た小さい声で言いますが、選考会は古豪に甘くて新鋭常連私学に冷たいというアンフェアさを感じているので、航空と星稜の立場が逆なら逆転選出はないだろうけど…。

でもまあ、日本航空石川は星稜に対する2試合のスコアが悪すぎるかなあ。

佐久長聖はコールドとはいえ9安打3得点の反撃は見せていますし、選考基準にもある通り地域性を理由に佐久長聖が選ばれると予想します。

あとは可能性として、北信越大会で星稜に初戦で3-5の僅差で敗れている高岡第一が浮上するかもしれませんが、北信越大会未勝利かつ富山3位校なので、ちょっと選びにくいかな…。

  • 星稜(石川)…優勝
  • 佐久長聖(長野)…ベスト4

近畿6枠 まともな選考が行われれば簡単な予想

大阪・京都・滋賀・奈良・兵庫・和歌山の2府4県で6枠

毎回予想が難しいのが6枠ある近畿地区ですが、今年は順当に決まりそうかなという感じです。

まず準決勝進出の4校は当確。

今年の近畿大会は、ベスト4が大阪2校奈良2校となり、地域性を考えると残り2枠は、ベスト8進出した中から、大阪と奈良ではない高校で、比較的印象の良い戦い方をしたチームを選ぶことになりそうです。

ベスト8に残った4校の序列は、次のようになると考えます。

  1. 明石商(兵庫2位)…準優勝の大阪桐蔭に3-4の敗戦
  2. 智弁和歌山(和歌山1位)…ベスト4の智弁学園に13-17の敗戦
  3. 京都翔英(京都1位)…ベスト4の履正社に3-10(8回コールド)の敗戦
  4. 奈良大付(奈良2位)…優勝の天理に0-14(6回コールド)の敗戦

奈良大付は、奈良が先に2校選ばれる上に、準々決勝でのスコアが最も悪いので選出はないでしょう。

残り3校は、まあ大方の予想はこの序列になるでしょう。

昨年はやたらと府県大会1位が重視されましたが、さすがにこのスコアで、京都翔英が京都1位校だからといって、兵庫2位の明石商より上に評価されることはないでしょう。

またまた小さい声で言いますが、まさか明石商がU18の選手派遣を断ったことが選出には影響しないとは思いますが…。

不可解なことが多い近畿地区の選考ですし、昨年の近畿地区の選出理由も私には理解しづらかったので、もちろん絶対とは言えませんが、まあ…この予想で固いでしょう。

  • 天理(奈良)…優勝校
  • 大阪桐蔭(大阪)…準優勝校
  • 履正社(大阪)…ベスト4
  • 智弁学園(奈良)…ベスト4
  • 明石商(兵庫)…ベスト8
  • 智弁和歌山(和歌山)…ベスト8

中国・四国5枠 5枠目は消去法で決まる?

  • 中国…岡山・島根・鳥取・広島・山口の5県で2枠
  • 四国…愛媛・香川・高知・徳島の4県で2枠
  • 中国・四国の共通枠があと1枠。年によってどちらに振り分けられるか選考会で決まる。

中国・四国枠はだいたい、両地区の決勝進出4校+どちらかのベスト4を1校選ぶというスタイルになります。

まず中国地方の優勝校・準優勝校は決勝が接戦だったため順当に当確。

四国の決勝は点差が開きましたが、準決勝は2試合とももっと大差なので、準優勝校尽誠学園はセーフ。

残った共通の1枠を、両地区のベスト4進出校4校が争うのですが、今年は準決勝で点差が開く試合が目立ちました

四国のベスト4進出校は2校とも、先に選ばれる優勝校の明徳が高知である上に、準決勝で10点差以上のコールド敗退なので、選出は難しいですね。

中国は優勝校に4-7で負けた広島新庄と、準優勝校に6-13(7回コールド)で敗退した創志学園…順当に選べば広島新庄ですね。地域性でもかぶらないし。

万が一があるとすると…昨年は異様に県予選の結果重視だった(こじつけの可能性はあるけど…)選考会なので、高知大会で四国大会圧勝の明徳を破っている高知中央(スコア11-10)が浮上する可能性はゼロではないかもしれません。

ただ一般的には、県大会のスコアより地区大会のスコア1-16の方が重く感じられますし、あえて同県2校とはならないのではないでしょうか。

  • 明徳義塾(高知)…四国大会優勝
  • 尽誠学園(香川)…四国大会準優勝
  • 倉敷商(岡山)…中国大会優勝
  • 鳥取城北(鳥取)…中国大会準優勝
  • 広島新庄(広島)…中国大会ベスト4

九州4枠 九州男児らしくスッキリ4強で決まり!

大分・沖縄・鹿児島・熊本・佐賀・福岡・長崎・宮崎の8県で4枠

九州は男らしく、すっきりベスト4の4校で決まりかなあ。

大分が2校入っていますが、大分決勝となりましたので、決勝は点差がついたとはいえ、4枠で準優勝校が落とされることはまずないでしょう。

代表の序列として、準優勝校大分商の前に、準決勝で優勝校明豊に惜敗した創成館の名前が呼ばれる可能性はありますが、そのくらいでしょう。

明豊に準々決勝で惜敗した沖縄尚学の名前が挙がると思いますが、準決勝3-6敗退の鹿児島城西を落選させるのは難しいので、沖縄尚学は惜しくも補欠という感じで落ち着くかと思います。

  • 明豊(大分)…優勝
  • 大分商(大分)…準優勝
  • 創成館(長崎)…ベスト4
  • 鹿児島城西(鹿児島)…ベスト4
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