「おおきく振りかぶって36巻」を読んだ感想です。
野球漫画で強歩を描くとは…
「おおきく振りかぶって」は、1年生のオフシーズンに差しかかっています。
前の巻の35巻で「三橋の家まで歩くかも」という話が出ていたので、
まさか36巻は三橋の家まで歩く物語だったりして…
と、イヤな予感があったのですが、当たったなあ…。
イヤな予感?
ハイ、これは完全に個人的好みの話で、高校野球オタクの私は、「おお振り」は野球の試合を描く部分が大好きなんです。
そうじゃない部分も楽しめる時もあるんですが、あまりに野球の試合ではない話が続くと、高校野球オタクという観点で読んでいる私は、話から脱落しそうになってしまうというか…。
実際に、1年生の夏大会が終わった後、試合でない話が続いた時は、新刊を買うのが滞り、秋大会が始まってからその真ん中の話を一気に買って話に追いついたんですよね。
高校野球漫画で、部全体を精神的に鍛えるための強歩を描くというのは斬新ではありますけどね。
おお振りのファンの中には、逆に試合の話はコアすぎて、試合ではない部員どうしの触れ合い話の方が楽しいという方もいるでしょうから、そういったファンの方には楽しめる内容だったと思います。
西広君の迷いがリアルだなあ
36巻で一番興味深かったのは、西広君の話ですね。
野球未経験から高校野球を始めた西広君ですが、新入生入部を前に、野球経験のある新入生が入ってきたら、自分がサブとして控えている必要はなくなるので、マネージャーになろうかという気持ちもあると。
西広君は頭脳明晰ですので、マネージャーという立場からチームの力になれる可能性は高いんですよね。
迷い自体は非常にリアルで興味深いですが、高校野球オタクからしてみると、ぶっちゃけ西浦くらいの選手層のチームだったら、野球未経験でも選手を続けてほしいなとは思います。
ていうか次巻予告で、マネージャー志望者がいないってのが…西広の話とつながってますかね?
西浦は夏大会でベスト16まで進んでますし、マネージャー志望者ゼロってのはちょっとリアリティない気もしますが、美女監督の存在が女子マネ志望者をためらわせている…てのなら、逆にリアリティあるんですかね…。
照明つけてもらうのがイイ話のようなコワいような…
最後には阿部父の仕事つながりで、父母会で照明をつけちゃうみたいな話が出てきましたね。
私も公立高校の出身ですが、グラウンドには照明がなく、監督やコーチの車のライトでグラウンドを照らしていたのが懐かしいなあ…。
西浦野球部的にはすっごく助かるでしょうが、これ、イイ話のような、ちょっとコワい話のような…。
初代の父母が自腹を切って照明をつけちゃうと、次代の父母会に遠慮が入っちゃうような気がするんですけどね。
西浦の父母さんたちは今のところモンペ気味の人はいませんが、現実には「照明つけたのはうちの代なのに…」と、少々チーム運営に口を出してくることもありがちな気が…。
どうなんだろ「おお振り」は、人間のドロドロした部分も描くマンガですが、高校野球における保護者の面倒くささは描くのか…高校野球漫画ではあまり描かれない部分ですけどね。
しかし西浦に照明つけるほど本気の阿部家…阿部弟も西浦に進学するかもな…。「そこまで」する背景には、ママが弟の西浦行きにOK出したんじゃないかと思うのですが…どうかな?
まとめ
「おおきく振りかぶって36巻」のザックリ感想でした。
早く新入生入ってこないかな~。んで、春季大会はサッと通って、早く2年の夏大会を見たいですよー!武蔵野第一の榛名や桐青の高瀬、春日部ツインズなどは最終学年ですしね。
おお振りも巻数が増えてきて、私はこの36巻から電子書籍購入に切り替えました。
電子書籍だとかさばらないですし、発売日に日付が変わったらすぐに読めるので便利です。