「おおきく振りかぶって」の34巻を読んだ感想です!
ネタバレありの感想なので、未読の方はご注意ください。
え?阿部の父親は西浦出身!?

34巻は、帯に「1冊まるごと高校野球のアウトオブシーズン」とあるように、西浦野球部の年末年始から2月までにかけての野球のオフシーズンが描かれます。
西浦野球部は本気で全国制覇を目指しているだけあって、部活の休みは元旦だけ。
その元旦に実家で短い休日を過ごす西浦ナインたちが描かれますが、ビックリしたのは阿部家での父母の会話。
阿部の弟の進学先で、西浦より偏差値が高い伝統校・春日部(双子バッテリーの高校ですね)に行かせたい母と、春日部にこだわる必要はないと考える父。
父はハッキリとは言いませんが、「阿部と同じ西浦に進学してもいいのでは?」という感じがあります。
阿部と同じくらい野球オタクっぽい阿部父、「西浦野球部を評価していて弟も西浦で野球をやるのもアリと考えているのかな?」と思いましたが、母から意外な一言が出ました。
お父さんが母校に愛着あるのはわかるけどね。
…コレ、誰のセリフか明確にはなっていませんが、流れから考えると母のセリフですよね?

え?阿部父は西浦出身なの!?
西浦って硬式野球部ができたばかりで、阿部たちが1期生ですよね?それとももともとあった硬式野球部が一度無くなったという設定でもありましたっけ?
阿部父はどう読んでも「濃く」野球に関わってきた人物として描かれているのですが、硬式野球部が存在しない西浦高校出身なの!?
なんかサラッと書かれていますけど、ちょっとビックリ。
実はこのセリフは父のセリフで、「母の父(=阿部の祖父)が春日部出身」という意味なのかとも考えましたが、その解釈で読むのは難しい感じですよね。
おお振りは設定がかなり細かいので、阿部父が西浦出身だとすると、わざわざ硬式野球部のない高校に進んだ理由がちゃんとあるのかもしれません。
そのことを後悔しているから、息子たちがに悔いのない高校野球生活を送ってほしいと思っているとか、あるのかな~。
「来た球を打つ」百枝コーチの田島への期待

34巻は野球とは関係のない日常生活が描かれ、おお振りの試合シーンが好きな私には、やや物足りなさもありました。
その中で面白く感じたのは、百枝コーチが田島のバッティングを指導している場面です。
「配球を読んでヤマを張って打つことが多い」という田島に対し、コーチは「来た球を打つって方法もあるよな」と言います。
トスバッティングで、コーチが内外上下ランダムに球を投げて、田島は器用に打ちますが、(意外と?)謙虚な田島は「トスならできて当たり前」だと答えます。
ですがコーチは「どこ来ても打てるようにするならそういうバッティングもあり」だと言い、「無理だと思わないで頭のスミに置いとけよ」と。
これは、まずはコーチが田島を高く評価していることの証拠でしょうね。
レベルが上がれば上がるほど、相手バッテリーもヤマを外しにかかってきますし、ヤマが外れた時でも打てる用意をしておけば、バッティングの可能性はグッと広がります。
田島ほどの打者であれば、的を絞るだけでなく、的が外れた時にも対応できるはずだというコーチの期待なのでしょう。
もう一つは、田島は中学から有名な選手ですし、西浦ではとびぬけた能力を持つ打者なので、データが増えていく2年生以降は、打ちやすい球はほとんど来ないだろう…ということでしょうか。
西浦のような選手層の薄いチームでは、田島が打たなければ試合は苦しくなります。
四球覚悟で相手が際どいコースにばかり投げてきても、その都度その場で対応できるようにして、田島が勝負できるポイントを増やしたい…と考えているのかもしれません。

ソフトバンクの上林が高校時代にワンバウンドの球をヒットしたのを覚えているなあ…。
まとめ
「おおきく振りかぶって34巻」の感想でした。
物語は1~2月と進んでいるのですが、センバツ出場校の発表がスキップされているぞ!
…ということは、埼玉からセンバツ出場するチームはこの春にはないのかなあ。
試合オタクの私は、埼玉秋季大会の結果を知りたいんですよね~。ARCが優勝?それとも千朶?夏大会で活躍した2年生投手が最高学年になった桐青や春日部は?
しかし次巻は神奈川のチームの練習見学に行くそうで…最近は神奈川と埼玉の県レベルは、甲子園戦績ではあまり変わらない感じですが、確かに神奈川には安定して上位進出する県立高がいくつかありますね。
同じ埼玉県内のライバルではないため、練習見学は断られないのでしょう。
しかも関東の強豪校どうしは県が違えば練習試合をよく行うので(当面のライバルでないため多少は手の内を知られてOK)、もしかしたら埼玉の強豪校の有益情報も手に入るかも!?
35巻が楽しみです!