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高校野球・地元びいきの甲子園観客にホストの精神もあってほしい!

おもてなし 高校野球
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近年の高校野球では、観客が終盤に、片方のチームに肩入れした応援をするシーンが目立ちます。

甲子園の観客席は、アルプス席以外は中立の立場で観戦する場所ですが、そうはいっても、応援しているチームの方に、つい拍手してしまいます。

ですが、球場全体が片方のチームを応援するという異様な雰囲気が、グラウンドの選手たちのプレーに影響を与えてしまうことがあります。

アルプス席以外の観客が肩入れしやすいチームには条件があります。

  • 地元関西のチームか四国・中国などの近隣校
  • 公立校
  • マスコミが騒いでいるスター選手がいる

この記事では、1の「地域性」について、考えてみます。

高校野球は郷土愛と結びついたコンテンツ

私は高校野球のチームを応援する際は、自分の郷土とは関係なく、チームカラーが好きな高校を応援します。

ワタクシ九州出身ですが、特別に九州の代表校を応援するということはないです。

ですが、こういう高校野球ファンは、マイナーな部類だという自覚はあります。

高校野球は、春は地区対抗、夏は都道府県対抗になっていて、地元の高校を応援するファンで盛り上がります。オリンピックやワールドカップの国内版という感じですね。

時々、「代表校格差」というものが問題にされます。

代表校の格差とは、都道府県予選を行う夏の大会では、高校の数が多い県と少ない県で、甲子園出場までの試合数に差がありすぎるという問題です。参加25校の鳥取では4試合勝てば甲子園ですが、180以上の神奈川は甲子園まで7~8試合勝つ必要があります。

その中で、「参加校の多い神奈川や大阪からは代表を2校に!」という声はあっても、「参加校の少ない県は、隣県と合わせて1校の代表でよい」という声はほとんど聞きません。

甲子園は、都道府県対抗で行われるものという意識が強いため、どんなに高校数が少ない県でも、県代表校を出さないなんてことは、考えられないということでしょう。

それほど、高校野球と郷土意識は、深く結びついています。

甲子園では関西のチームはホーム、関東はアウェイ

さて、高校野球が行われる甲子園球場は、大阪寄りの兵庫県西宮市にあります。

高校野球が郷土意識と結びついたコンテンツであることから、甲子園では、代表校すべてが均等に声援を受けるわけではありません。

関西圏のチームはホームの大声援を受けます。

それはそれでよいのですが、問題はここから。

関西の人が関西のチームを応援するだけならよいのですが、甲子園のファンは、東日本のチーム(特に首都圏)にアウェイの態度を取ることが多いのです。

首都圏私学常連校」という条件が三拍子そろうと、よっぽどのスター選手がいない限り、甲子園では悪役にされてしまいます。

甲子園はホストの精神で代表校を迎えてほしい

野球ボール

日本全国どこで野球をしていようと、甲子園は高校球児にとっての聖地です。

その聖地での思い出が、「甲子園のお客さんに嫌われている気がした…」というものであれば、とても残念なことです。

あまりにも甲子園のホーム・アウェイの雰囲気が過熱するようであれば、「年ごとに全国大会を開催する場所を移すのがフェアだ!」という意見も出てくるかもしれません。

それも悲しいことですよね。甲子園で行われる高校野球は、絵のような美しさがあります。

そこで甲子園に足を運ぶ関西の高校野球ファンにお願いしたいのは、日韓ワールドカップの際に日本のサッカーファンが見せたような、ホストの精神を持ってほしいということです。

地元のチームだけでなく、遠方から来るチームにも、「甲子園にようこそ」という気持ちで、あたたかい声援を送ってほしいです。

「常連校なんてどうせ毎年甲子園にくるでしょ」と思う方もいるかもしれませんが、選手は年ごとに入れ替わります。

常連校でも、多くの選手にとっては「はじめての甲子園」です。

私も学生の頃は、よく甲子園まで新幹線や電車を乗り継いで高校野球を見に行っていました。

遠方から来た私に、関西の方々は、駅や道端で、親切に道を教えてくれたのが印象に残っています。

あの、あたたかいホスト精神を、どうか甲子園球場でも、遠くから来た選手たちにも向けてあげてほしいな~と思います。

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