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「ハプスブルク家12の物語」感想!中野京子さんの本おもしろい!

ハプスブルク家12の物語 本の感想
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ワタクシ、チェコとかオーストリア方面に足を伸ばす計画を立てています。

そうなると学んでおきたいのが、オーストリアのウィーンに宮廷を構えていた、ハプスブルク家の歴史です。

世界史苦手の私がハプスブルク家の本を理解できるのか?

ウィーン

ワタクシ高校生の頃、実は世界史がとても苦手でありました。

受験世界史というものは、重要語句さえ暗記しておけばそこそこの点数が取れてしまいます。

暗記が得意だった私は、世界史の点数はそこそこ取れていたので、周囲の人から見ると「え?できてるじゃん」と思われがちだったのですが、実は世界史とは何たるかを理解できていませんでした。

理解できていない自覚はあったのですが、何せ世界史は、日本史と違って、いろんな地域の歴史を同時並行で理解していかなければなりません。

要するに世界史には縦軸と横軸が存在するんですよね。私は横軸がなかなか理解できなくて…。

この横軸が理解できないと、結局縦軸も、横軸が入ってきた瞬間に「???」となっちゃうんですよね。

私だって人類の端くれだもの。人類の歴史、世界史はきちんと学ばなくちゃ。

という気もちだけはあったのですが、脳みそがついてこなくて、短い高校時代は世界史以外の科目にも取り組まねばならず、結局世界史は、丸暗記だけで終わってしまいました。

そんな私ですから、「ハプスブルク家について知っていることを述べよ」と言われたら、

…マリア・テレジア…(ベルばらに登場したマリーのお母さんがハプスブルクだったはず…)。

なんと7文字で終わってしまう始末!

ハプスブルク家を名画と一緒に学ぶ本を選んでみたよ!

さて、こんな私ですから「ハプスブルク家について何か本を読もう!」と思っても、

り、理解できるかな…?

と心配になりました。

そこで選んだのが、ハプスブルク家の肖像画をもとに、ハプスブルク家の人物たちの物語を描くこの本。

私、絵画は好きなので、これなら入っていけるかな、と。

また、ベストセラー「怖い絵」を書いた中野京子さんの本で、「中野京子さんの本を読んでみたいなあ」と思ったことが何度かあるので、ちょうどよい機会とも思いました。

「私に理解できるかなあ…」と不安に読み始めましたが、序章からおもしろいのなんの!

私のような「難しいことはわかりませんがハプスブルク家のことを教えてください!」というタイプでも、すらすら読めちゃうんです。

これはひとえに、中野京子さんの文章力、読ませる力がスゴイんでしょうね。

「ハプスブルク家12の物語」が楽しく読める理由!

エリザベート

「名画で読み解くハプスブルク家12の物語」が面白い理由は、主に3つあると思います。

  • 学術的な用語でなくわかりやすい日本語で書いていること
  • 世界史の素人でも興味深く読めるようなエピソードが多彩なこと
  • 作者さんの主観がそれなりに書かれていること

淡々と描かれた教科書的な歴史本ではなく、作者さんの主観が書かれた本は、好き嫌いが分かれますが、中野京子さんの考え方は、私はおおむねスンナリと受け入れられることが多かったです。

時々主観的な歴史本には、作者さんが意見を述べる時に読者にその考えを押しつけているなあ~と感じることがあります。

ですが、中野京子さんの文章には、そういうゴウマンな感じがないのも読みやすい一因だと思います。

ハプスブルク家のことを学びたくて読んだ本ですが、中野京子さんのハプスブルク家以外の本も読んでみたいなあと感じました。

まとめ

私は本を読むのが遅いのですが、「ハプスブルク家12の物語」は、1~2時間で読み終わることができました。

内容が浅いというのではなく、読みやすくて面白い文章なので、話の続きが気になってドンドン読んでしまったという感じです。

私のように

世界史は苦手なんだけど、ハプスブルク家のことをちょっと知りたい…

という方には、自信を持ってこの本をオススメします!

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