伝説のバスケ漫画「スラムダンク」の、新装版が最終刊まで出そろいました!
新装版と言っても、追記・訂正があるわけではなく、新しい読み切りエピソードが追加されたわけでもない。
それなのに、売れ行きはかなりよいそうです。
何で?スラダンのファンは、すでに全巻持ってるでしょ?
と、思ってしまいますが、売れている理由は、表紙が書き下ろしだからだそうです。表紙が、新しく描いた絵だから。
…エッ…それだけ!?
恐るべし、スラダン。恐るべし、井上雄彦。
新しい絵一枚がほしいというだけで、もう全巻持っている人が、新しく買い直しているわけですね…。
私は古本と新刊の寄せ集めですが、スラムダンク全巻持っています。表紙のためだけに新装版を購入する情熱(とお金)は、ないかなあ…。
90年代後半の女子高生にはスラダンの推し選手がいた!
さて、私は、どんぴしゃのスラムダンク世代です。
スラムダンクがアニメ放映されていたときは、高校生でした。めっちゃ世代ですね。ちょうど花道たちと同じ年齢を生きていたのです。
スラムダンクの人気はすさまじく、私の高校の男子バスケ部は入部者が100人を超え(全男子生徒の8人に1人くらいはバスケ部!)、体育館に入りきれない部員が、校庭のスミで筋トレしていたのが印象的でした。
そして、女子高生は、皆、それぞれお気に入りのキャラがいました。
ダントツで人気があったのが、流川。
私は流川の魅力って全然わからないんですけど、皆、キャーキャー言ってましたねー。
流川のどこがいいのかしら。絶対、結婚したら「メシ、フロ」しか言わないオヤジになると思うんですけど。
他に人気があったのが、宮城リョータと三井寿。あとは水戸洋平も人気ありましたね。
私の友達でスタイルがよい子がリョータのファンだったのですが、「リョータより背が高い」ということを本気で悩んでいました!
私はこの頃高校1年生で、1年生のクラスではこんな感じの人気でしたが、3年生のクラスでは、おねえさん目線で「桜木花道かわいい」とか、「翔陽の藤真がエレガント」とかで、またちょっと人気が違ったみたいです。
三っちゃんが好きだった若気の至りの私…
そんな私が好きだったのは…いやー、恥ずかしいんですけど、三井寿!だったんです。
「えっ?三井って人気キャラじゃない?何が恥ずかしいの?」と思われるかもしれませんが、大人になって読み返すと、三井寿、メンタル弱すぎですよね。
もともとイケメンで、中学のMVP選手。親との電話のやりとりの場面を見ると、それなりにちゃんとしたお家の子って感じ。
別にバスケがなきゃ生きていけないって感じもないのに、ケガしただけでグレた!!!しかも、そのケガ、2年後には普通にプレーできるようなケガで、バスケ絶望っていうほどのケガでもない!
さらに、自分で勝手にグレてバスケから遠ざかったくせに、湘北バスケ部を勝手に恨んでねたんで、「ぶっつぶしてやる」って…。ダメダメ人間じゃないですか…。
それなのに、スラムダンクの殿堂入り名ゼリフ「バスケがしたいです…」を、美しい涙を流しながら言ったものだから、高校生の私はコロッとだまされてしまったわけですよ。
いやー、若気の至りって怖い怖い。
大人になってからは断然、仙道がヨイ!
今、スラムダンクを読み返すと、断然、イイ男だと感じるのは陵南の仙道彰ですね!
天才肌の上に、大らかで動じなくて頼りになる!「仙道、仙道なら何とかしてくれる」ですよ!
それにしても、若い頃って、どうしてこんなに男性を見る目がないんでしょうね。
高校生の頃の自分にドラえもんを送り込んで、「仙道にしな、仙道に!」と伝えたいです(その程度の役割なら、わざわざドラえもんが行く必要はないですね)。
さて、私は鹿児島出身で、スラムダンクの作者・井上雄彦は、私の母校からも近い高校の卒業生です。
そのためか、私の高校では「仙道のモデルは、うちの高校のバスケ部に数年前にいた天才選手だ」というのが、定説として流れていました。
ですが、大人になってからはそのような話は聞かないので、都市伝説だったようです。
「仙道(のモデル)は私の高校の先輩♡」というのは、幻想でありました。