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高校野球U-18代表選出はなぜファンの感覚とずれるのか?

高校野球
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2019年のU18野球ワールドカップにのぞむ、代表選手20人が発表されました。

選出された選手一覧を見て、

えっ…?

と思った高校野球ファンは、おそらく私だけではないと思います。

この「えっ?」は、実は毎年思うことなんですよね。

高校野球のU18選手選考は、高校野球ファンの感覚とズレることが多いんです。

この件について、「なぜこんなにズレるのか?」ということを考えてみました。

高校野球ドットコムによる選出の方がしっくりくる件…

2019年のU18ワールドカップに挑む選手たちは、侍ジャパンの公式サイトで発表されています。

さて、この発表が行われる前に、高校野球メディアである「高校野球ドットコム」が独自に選んでみた選手たちは以下の通りです。

投手の選出は、正式代表と高校野球ドットコムにあまり差はないので、野手の方をリンクしましたが、

高校野球ドットコムの選出の方がしっくりくる…

…と思いませんか…?

もちろん、万人が納得する選出というものはありません。

ドットコムが選んだ代表も「私なら〇〇を選ぶかなあ…」と思う部分もあります。

しかしドットコム選出なら、細かい異論はあっても「だいたいはこんな感じだよな~」と思えます。

万人が納得する選出はなくても、だいたい同意できる選出はあると思うんですよね。

なぜU18代表は「だいたい同意」できる選出にならないのか?

さて。では、なぜ高校野球U18代表は、「だいたい同意」できる選出にならないのか。

まず考えられる理由として、「高野連の選考メンバーは、ファンやメディアが足元にも及ばないほど選手を見る目がある」可能性があります。

しかし、U18代表と壮行試合をする大学日本代表の正式メンバーは、大学野球を見ている人なら「異論はあるけどまあ納得」くらいのメンバーだと思うんですよね。

高校野球ファンが大学野球ファンより、野球を見る目がずっと劣っているということはないんじゃないでしょうか。

ここからは想像で書く話だということを最初に断っておきますが、私は「横のつながり」がキーワードじゃないかと考えています。

あまりよくない言葉に置き換えると、「お友達選出」「コネ選出」です。

高校日本代表に帯同するコーチの顔ぶれと、選手たちの所属チームを見ると、高校野球ファンなら知っている横のつながりが見えてきちゃうんですよね。

ですが、私は

それは仕方のないことかな…。

と思っています。

U18代表は即席チームで、短期間で結束しなければなりません。

同じくらいの力量の選手がいれば、人物として近しい方を選んだ方が、まとめやすいというメリットがあるのはわかります。

U18代表が、よく各チームのキャプテン集合体になってしまうのも、同じ理由かと思います。

私もそうですが、お気に入りの選手が選ばれないと

こんなの日本代表じゃないっ!

と思ってしまいますが、おそらく「最強の選手たちを集めたチーム」ではなく「最短で仕上げられるチーム」を作ろうとしているのではないかと。

だから、外れた選手が純粋に実力を否定されたわけではない、そう考えると楽になります(笑)。

選考方法として改善できること

そんなわけで私は、U18の代表選出がチーム作りを優先するなら、今回の選考結果にも理解を示したいです。

ただ、その一方で、やはりいくつか改善する点はあるように感じます。

U18は高野連の管轄にするべきなのか?

U18はプロ野球にも出場資格のある18歳の選手がいるわけですから、高校野球の枠を超えて、純粋に最強のU18チームを作ってもいいんじゃないかなとも思います。

そして選手選考やU18のコーチ陣は、高校野球関係者に限らず、プロアマの垣根を越えて結成すればいいんじゃないかなと。

そうすれば、もっと幅広く、人間関係にも捕らわれず、スケールの大きいチームが作れるんじゃないでしょうかね。

春の研修会はもっと幅広く選手を呼ぶべきだったのでは?

今年はU18ワールドカップを本気で勝ちに行こうということで、春のセンバツが終わった時点で一次選考を行い、選ばれた選手たちで研修合宿を行いました。

これは素晴らしい試みだと思いました。

この研修に参加しながら、本選考で外れた選手もたくさんいましたが、それも仕方ないと思います。

逆に春のセンバツに出場しなかったことで一次候補には選ばれず、それ以降の成長で選考された選手もいます。

解せないのは…春のセンバツで夏と同等、いや夏以上の活躍を見せておきながら、春の一次選考は漏れて、合宿に参加しなかった選手が、いきなり夏の本選考で選ばれているケースがあること。…ナニコレ?

その選手の選考に不満があるわけではないのですが、「夏に本選考するならなぜ春の時点で合宿に呼ばなかったの?」と疑問を感じてしまいます。

こんなワケのわからないことが起こらないように、来年以降はもう少し研修会に呼ぶ人数を広げるとか、本選考まで見据えた一次選考を行うとか、改善する余地がありそうですね。

二年生は極力選考しない方がよいのでは?

あともうひとつ、言いたいのは、

二年生を安易に選ばないでくれーーー!!!(私は東海大相模ファンです)

不動の一番打者鵜沼が新チームの大切な時期にいないなんて…(涙)。

二年生を選ぶなら、秋季大会に絶対に影響が出ないようにすべきだと思うんですが、どうでしょうか?

どうしても二年生の力が三年生よりずっと上という状況ならわかりますが、二年生を二人も連行するほど、今年の三年生外野手が無力だとは思えないのですが…。

鵜沼は大好きな選手なんですが、センバツにつながる秋季大会がすぐにはじまることを考えると、二年生の選出は慎重に行ってほしいです。

「来年のU18のために経験者がほしい」というなら、地区予選がすぐには始まらない、もしくは日程調整できる地区のチームの二年生を選び、かつ試合で酷使しないのが条件かと思います。

まとめ

つらつらと書きましたが、実は私がU18の選考で一番ベストだと思っている方法は、思い切って甲子園不出場組でチームを編成することです。

私自身、夏の甲子園が終わると一回燃え尽きてしまうので、U18に甲子園組がいなくてもさみしくないです(笑)。

それよりも甲子園を逃した精鋭たちが、「反甲子園」で一致団結してリベンジする方が面白いと思うんですが…まあ、私は少数派でしょうね。

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