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幻影旅団フィンクスを考察!もはや出てきたら安心するキャラ!?

HUNTER×HUNTER
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フィンクスの基本情報(公式)

本名フィンクス=マグカブ
団員ナンバー5
旅団加入時期結成メンバー
血液型AB型
誕生日不明
身長185㎝
体重85kg
念の系統強化系
旅団腕相撲ランキング2位
ヨークシンでの立場フィンクス派(蜘蛛の掟守る派)

フィンクスの性格・キャラ

フィンクスは旅団の特攻・戦闘部隊のひとりです。

旅団というかハンターの登場人物の中でも「わかりやすい性格」で、見た目は怖くて乱暴だけと根はやさしいヤンキー…というところでしょうか。

こういう「実はやさしいヤンキー」って、フィクションにはよく登場しますが、現実ではあんまりお目にかかれないんですよね。

現実にはほとんど存在しない「やさしいヤンキー」がフィクションの世界にはあふれているのは、こういうキャラは結構みんな好きだからなんでしょうね。

冨樫先生もフィンクスのことはお気に入りとまではいかなくても、「まあまあ好き」なんじゃないかな~と思っています

そしてフィンクスは見た目もそれほど奇抜なわけでなく、キン肉マンのテリーマンとか、ドラゴンボールのキャラとかでよく見る、まゆ毛がない(もしくは毛色が薄い)レスラーとかヤンキーの顔。

そういう典型的なキャラなんですが、それでも物語の中でしっかり個性があってキャラが立っているのが、冨樫先生のさすがの力量だと感じます。

フィンクスの顔がもっとイケメンだったら女性ファンが増えるのでしょうが、嫌味にならないビジュアルだから男性ファンもしっかりつく。男女問わず「フィンクス嫌い」という人はあんまりいないでしょうね。

冨樫作品には「ねっとりした性格」のキャラが多いのですが、フィンクスはハンターの登場人物の中で群を抜いてサッパリしてますね。ピッチャーだったら直球しか投げられないタイプ。

主人公サイドのゴンやレオリオが、直情そうに見えて意外に変化球的な面がありますからね。

ヨークシン編でゴンに「首へし折るぞ」まで言っといて、次に会った時は「ヘイ、つれねーな逃げるこたねーだろ」ですからね。

この変化はパクノダの記憶からパクノダのゴンたちへの感謝を受け取ったからなのですが、好印象を持ったら、その前のイザコザはサッパリなかったことにしちゃうフィンクス。

彼の存在は幻影旅団という影のある集団に、「少々の明るさ」という救いをもたらしている気がします。もちろんフィンクスは無自覚でしょうけど。

幻影旅団…いやハンターで珍しい「バカ」!?

フィンクスは「ハンター総集編4」の幻影旅団のキャラ紹介で「短気で、頭脳戦は苦手」と書かれています。

この紹介文を冨樫先生が書いたかどうかはわかりませんが、フィンクスは…公式でバカ認定されている…っ。

まあ…確かに、頭脳戦が得意ではないですね。ヨークシン編でクラピカにウソをついて(しかもドヤ顔で)ノブナガ、マチ、パクノダに「バカか!」と、どつかれたり…。

物語全体が頭脳戦になってしまっている王位継承戦では、それなりにアウトローとして鋭い意見を言うこともあるのですが、ノブナガと意見が合わず「あ?」「あ?」と何度もにらみ合ってフェイタンがブチ切れ寸前。

しかもノブナガとの意見の不一致をよーく読むと…フィンクスの方が非論理的なこと言っている場面が多いんですよなあ…。

あ、今いい言葉を使いましたね。フィンクスはバカなんじゃなくて非論理的なんです!(『それをバカと言う』というツッコミはなしで)。

それにしても王位継承戦は頭脳戦すぎて、初登場してくるキャラのほとんどは思考力が高く、セリフをしっかり理解するだけでも脳が疲れます。

そんな中、フィンクスが出てくると何か和む~!

フィンクスはこんなにバカ…間違えた、非論理的で、あのBW号で生き残れるのだろうか?と心配になりますが、単独行動はしないので大丈夫ですかね。フェイタンは思った以上に頭が切れそうだし。

フィンクスは「真面目」

フィンクスが愛すべきキャラ(?)であるのは、「バカだから」というのもありますが、もう一つ「真面目だから」というのもあると思います。

冨樫先生は幻影旅団の血の気の多い男子を、うまく個性がかぶらないように描いていると感じますが、フィンクスは旅団で一番真面目です。クロロ以上に!

真面目だからヨークシン編でも「旅団の掟を守る」ことに一生懸命なんですね。

フィンクスからすると、ノブナガとかマチが「掟より団長の命優先」と言ったり、フランクリンが「いいじゃねェか好きにさせて」と言ったりするのは、本当に「正気かよ!」ってトコなんでしょう。

「何で皆、ちゃんと旅団の掟を守らねーんだ!」…たぶん、皆、アナタほど真面目じゃないからなんですよ…。

ウボォーギンは時間にうるさくて、ノブナガやフランクリンと喧嘩したそうですが、ここにフィンクスは入っていません。ウボォーは時間前に来るタイプだけど、フィンクスは時間ピッタリに来るんだろうなあ…。

こう考えると、フィンクスとノブナガが仕事をする上ではあまり相性がよくないのがわかりますね。

ノブナガは行き当たりばったりで、その時にやりたいことをしてしまう。ゴンをスカウトしたり、ヒソカにキレたり、ヒンリギに好感を持って一緒に行動したりしちゃうわけです。

真面目に旅団のお仕事をこなすフィンクスから見ると、ノブナガの行動は余計な寄り道に見えるでしょうね。

根は優しくてバカで真面目なヤンキー…。フィンクスは旅団で唯一ギャグマンガにも登場できそうです。

フィンクスの「二面性」は演技なのか?

ここまでフィンクスの「愛すべき要素」について書いてきましたが、フィンクスも極悪盗賊団のひとりなので、もちろん悪の描写もあります。

こんなに根はイイヤツなのに、ヨークシン編では顔色一つ変えずに邪魔な人々を消していきますし、GI編でのプレイヤー殺しは不必要に見えます(旅団がエイ=イ一家と同じような能力アップの条件にしている可能性はあるけど)。

クロロをはじめとして、幻影旅団のメンバーの多くが「二面性」を抱えていますが、フィンクスの「二面性」も非常に解釈が難しいところがありますね。

フィンクスは盗賊団のメンバーを「演じている」のか。

私の印象だと…フィンクスって演技ができるような器用な人間には見えないですね。

カタヅケンジャーでは「ブルー」を演じてますが、戦隊モノの青色って知性キャラですよね?イエローを演じているフェイタンと共にミスキャストだったのでは…?

ただ、フィンクスってゴンとかキルアに対し、「オレお兄さんだぜ、お前らより念知ってるぜ」みたいな少々カッコつけたしゃべり方してましたからね。「ちょっとカッコつけてしゃべる」くらいならできたのかな。

そこから考えると、フィンクスは盗賊という演技をしているというよりは、最初は少々イキっていた…それを繰り返すうちに、自然とできるようになった…そんな感じではないかと推測します。

また、フィンクスは自分の誕生日と血液型を知りません(血液型は読者には公表されているけど本人は知らないという設定)。

生みの親とは早い段階で別れていて、フェイタンと同じく「流星街に捨てられた子ども」の可能性が高いです。

他の旅団メンバーとくらべて「団長の命」より「掟」へのこだわりが強かったのは、真面目な性格以外に、幼少期の人間関係が薄かったことが遠因になっている可能性がありますね。

エジプト衣装とは何だったのか

フィンクスの(数少ない)謎は、登場時に身に着けていたエジプト衣装です。

旅団メンバーはクロロによって「デザイン」されているので、あれはクロロのアイディアで、「フィンクス→スフィンクス」という言葉遊びも兼ねて、ミステリアスな怖さを醸し出すための衣装なのかもしれませんね。

しかしフィンクスはエジプト衣装は頻繁に着用せず基本的には上下ジャージ。体育の先生のようなスタイル。

他のメンバーが常に「仕事衣装」なのに、フィンクスだけ仕事衣装だと思われるエジプト衣装をあまり着用しないんですよね。

流星街に巣食ったキメラアント討伐の際だけエジプト衣装を着ていますが、ネテロ会長の「心Tシャツ」みたいな勝負服って感じもないしなあ…。

深く考える案件なのかそうでないのかもよくわからん!

ちなみに、フィンクスは旅団の初期結成メンバーですが、ハンターで二度描かれた結成場面の回想において、姿が見えないことが旅団ファンには知られていますね。

何らかの都合であの場にはいなかった…深く考える必要はないのかもしれませんが、これもちょっと気になることではあります

フィンクスの念能力を考察

ここからはフィンクスの念能力や強さについて考えていきます。

フィンクスは強化系で旅団腕相撲ランキングは2位!ウボォーギン亡きあとは、旅団で最も腕っぷしが強いことになりますね。

「基本的に素手でやるケンカが強い」タイプのようで、ヨークシン編ではほとんど念能力を使わずに、ネオンの護衛リーダーを倒したり、レクイエムで暴れたりしていました。

何と言いますか…フィンクスはハンターハンターのような「念能力を使った頭脳戦」の物語ではなく、「素手でシンプルにケンカする」物語の登場人物っぽいんですが、物語内で数回だけ彼の念能力について描写があります。

本編では短い描写ですが、それぞれを考察してみます。

廻天(リッパー・サイクロトロン)について

フィンクスが念能力を使った戦いを披露したのはキメラアント戦。

素手でのパンチがキメラアントの硬い身体に効かなかったため、念能力込みの攻撃を仕掛けます。

それが「廻天(リッパー・サイクロトロン)」。

フィンクスらしいシンプルな技で、腕を回す程パンチ力が増大する技です。

あまりにもシンプルですが理には適っている気がします。手動発電できるラジオや懐中電灯も、ハンドルを回して充電するものがほとんどですしね。

実際には「サイクロトロン」とは発電機ではなくイオン加速器です。「イオンの加速」って何だ…?たぶんフィンクスも知らないだろう…。「リッパー」はスラングで「殺人鬼」を意味するので、サイクロトロンの前につけているのかな。いずれにせよ命名したのはクロロかフェイタンじゃないかと…。

「回せば回すほどパワーアップって反則だろ!」というツッコミもありそうですが、1秒のスキが命取りになりそうな強者どうしの戦いでは、腕を回す時間が必要なリスクが制約だと考えるとあり得なくないかな。

その制約を考えると、増大していくパワーに上限はない可能性もあると踏んでいます。

しかし、フィンクスに腕を回す時間を与えないスピードタイプの敵とは相性が悪そうですね。

そのような敵と戦うために他の技があるのか、スピードタイプはフェイタンに任せるのかは現時点では不明です。

フィンクスの円について

フィンクスはノブナガと同様に、物語内で自分の円能力についてあけっぴろけに語っています。

フィンクスの円
  • 技術的にも戦略的にも円を使うのは下手
  • 円は人の声するだけで途切れる、何かが動いてもダメ
  • 動きながらの円もできない
  • 倉庫で物を探すのが関の山

「倉庫で物を探すのが関の山」って…。あ、もしかしてヨークシン編で盗品の中から「緋の目」を見つけたのフィンクス?いや、シズクが念能力なしで見つけてた…つまり、普通に探している人と大差ないってことね…。

「フィンクスの円はほとんど使い道がない!」…でOK?

しかし、フィンクスは38巻で自分の円について説明した際、親切にも読者に円のリスクについて教えてくれましたね。

円は最強ツールにも思えるけど、オーラを広げていることですぐには防御も攻撃もできない状態になり、おまけに敵に自分の位置も知らせてしまうと。

ヨークシン編でのシルバのように、相手を追いかけている状態でどんどん円を広げて逃げ場をなくすとか、キメラアント編のネフェルピトーのように自分の方が圧倒的に強い前提で侵入者を察知する…円の使い方は場面が限られるということですね。

フィンクス先生ありがとう!よくわかりました!

フィンクスはこんなにダメダメな自分の円について、フェイタンにあけすけに語る…この二人の信頼関係はすさまじいものがありますね。

さすがにフェイタン以外の旅団メンバーには、自分の円のダメさについて、共同作業で必要にならない限りはここまでバラさないんじゃないでしょうか。

まとめ

旅団のフィンクスについての考察でした~。

あんまり考察する材料は少ないキャラなんじゃないかと思っていましたが、意外に語ることがたくさんありました。思った以上に奥行きのあるフィンクス!

「旅団は全滅する」という見方も多いハンターの物語ですが、何となくフィンクスは最終回まで生き残りそうな気がします。何となくですけどね。

ゴンに「またどこかでな!」と手を振って去っていくフィンクスの姿が目に浮かぶ~!

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