マチの基本情報・プロフィール(公式)
本名 | マチ=コマチネ |
団員ナンバー | 3 |
旅団加入時期 | 結成メンバー |
血液型 | A型 |
身長 | 159㎝ |
体重 | 48kg |
念の系統 | 変化系 |
旅団腕相撲ランキング | 6 |
ヨークシン編での立場 | ノブナガ派(=団長の命救う派) |
マチの性格・キャラ…クールな反面「やさしい」
マチは幻影旅団のメンバーの中で最初に物語に登場したキャラです。
天空競技場編で、団長からの伝言をヒソカに運んできたシーンですね。
ハンターは幽白と違って、蛍子や雪菜のようなヒロインポジションの女性キャラが登場しません。
そんな物語に「明らかな美女」が登場したため、私を含めた読者は「クラピカの敵である幻影旅団は結構重要なキャラの集まりかもしれない…」と予感したことでしょう。
マチは誰が見ても「明らかな美女」ですが、その一方で気が強い、言動がクール、言葉遣いや仕草が結構乱雑です。旅団の女子の中で最も「盗賊団の女メンバーっぽい」ですね。
その反面、シャルナークに「マチは優しい」と言われるように、重要な局面では人情的な部分を垣間見せます。
1つ目が団長がさらわれ、鎖野郎からのメッセージを受け取り、深刻に考えすぎているように見えるパクノダを「余計なこと考えなくていい」とフォローした場面。女友達を心中を察して気遣う場面です。
2つ目はヨークシン編で「団長の命救う派」についた場面。この時のマチの気持ちは「ただクロロを救いたかった」のか、それに加えて「パクノダに加勢したかった」のかわかりませんが、どちらにせよ彼女の人情がにじみ出ています。
3つ目が一度死んだヒソカを修復しようとして「団長の除念…ありがと」とつぶやく場面。アレは誰にも聞かれていないセリフだから本心だったのでしょうね(この人情を仇で返したヒソカてめえ…)。
それから4つ目はサラサの遺体に「このままじゃ可哀想…痛かったよね 怖かったよね ごめんね」と話しかける場面。
マチとのつきあいが長いシャルナークが「マチは優しい」と言うはずですよね
こういう「普段はクールだがイザというときにやさしいキャラ」って、普通主人公サイドにいますよね。
マチの存在は、幻影旅団がただ主人公サイドに害を与えるだけの悪役なだけではないことを示唆し、幻影旅団視点で物語を見るとハンターがまた違う物語に見えてくる…そんな効果をもたらしていると感じます。
ウボォーギンと一番付き合いが長いのはマチ?
38巻の幻影旅団過去編で、ほとんどの読者が意表を突かれたと思いますが、マチは旅団結成前はウボォーギンと行動を共にしていたんですね…!
ヨークシン編でウボォーの死に対して感情的になるノブナガに対し、あくまで冷静だったマチ。
当然マチも(もしかしたらノブナガ以上の)心痛はあったでしょうが、ノブナガのように表に出さずにまずはキッチリ仕事をこなす。マチの仕事人ぶりが際立つ!
しかし、マチはなんでウボォーと一緒にいたんだろうなあ…。普通に居住区が近くて妹のような存在だっただけかもしれないけど。
旅団過去編ではパクノダ、シーラ、サラサはもとから仲良し女子だったようですが、マチはこのグループとは一線を引いていたようですね。
演劇グループが結成されてからもマチはどの役も演じないし、「やるなら悪役」なんて言っちゃいます。女子は普通「みんながやるなら私も」みたいな感じで、周りと歩調を合わせるものですけどね。
まあ…パクノダたち3人は「女の子」って感じですもんねえ。マチは女の子グループとつるんでも楽しめないタイプだったのかもしれません。
また、パクノダたちがクロロ=「顔がハンサムで頭と品が良くてやさしい男子」と仲良くしていますが、マチが当時のクロロのようなタイプの男の子に寄って行かないのも…まあ、わかりますね!マチはウボォーのような「強くて粗暴な男子」の方が気が合うのでしょう。
ていうか、こういう女子の微妙な心理を冨樫先生がわかるのスゴイよ…。
シズクとの「不仲説」は本当?
歴代の幻影旅団の女性メンバーで物語に登場してきているのはマチ、シズク、パクノダの3人です。
マチとパクノダは初期メンバーな上に深い絆がありそうで、パクノダとシズクも会話シーンやシズクがパクノダに共感する場面があり仲がよさそうです。
しかしマチとシズクは、本編中でほとんど会話がないんですよね~。
このことはハンターファンにはよく知られていて、「マチとシズクの不仲説」ってのがありますね。
この件に関する私の考えは…「不仲」ってことはないと思います。ただ、気が合う女友達ってことはないでしょうね。
それはどちらか一方というより双方に原因があって、まずマチは女子グループでつるむタイプではないことが、パクノダ、シーラ、サラサのグループに入っていないことからわかります。
それからシズクはサークル内の男子受けは良いでしょうが、女子受けがよいタイプではないですね。天然女子の言動は同性から見るとわざとらしく見えちゃうからなー。
そんなわけでマチはわざわざシズクに寄って行かないし、マチが寄ってこないならシズクもマチに頼らない(フランクリンをはじめ優しいお兄さんたくさんいるからね)。
お互いに相手が嫌いなわけではないけど旅団というサークル内で特別親しいわけではない…そのくらいの関係性かな、と。女子どうしだから目立ちますが、たとえばノブナガとボノレノフだって話しているの見たことないですからね。そんなものかな、と。
くノ一スタイルはクロロの提案?
幻影旅団はクロロによって「デザイン」された集団です。
マチは女性忍者「くノ一」に似たファッションをしています。
マチは日本にルーツを持つキャラなのかな?と思っていたのですが、ハンターの日本ルーツの登場人物はわかりやすい日本的な名前を持っていることを考えると、「マチ=コマチネ」は日本と関係ないでしょうね。
ということは…あの「くノ一」スタイルは、旅団員を演じるための「デザイン」であることが推察されます。
クロロのプロデュースなのか、マチ本人の好みなのかわかりませんが、非常に似合ってますね。
ちなみにマチはノブナガと二人でゴン・キルアに尾行される際に私服を着ていますが、あのジャージっぽい服がオフのスタイルなんですね。さすがマチ。飾り気は一切ナシ。それでも美人だからなあ…。
マチは生まれつきの念能力者?
マチは旅団内で唯一、修業前から念能力を持っていそうな描写があります。
レンコさんのオーラが見えている場面ですね。
またマチは勘が鋭い設定。この勘がよく当たり、クロロも頼りにしているところがあります。
もしかしたら、マチは旅団内で最も念能力者としての素質があり潜在能力が高いのかもしれません。
旅団内の腕相撲ランキングも13人中6位!女子では圧倒的に上の方ですし、クロロが腕相撲でマチに負ける図を考えると何とも可笑しい…。
マチに素手で勝てる旅団男子はウボォー、フランクリンの大型男子に、フィンクス&フェイタンの戦闘系男子だけという…。
つよっ!
マチの念能力について
ここからはマチの念能力について見ていきましょう。
マチの念能力系統は変化系で、オーラを糸状にできます。
この糸の強さについては、本編の扉絵みたいな場所で解説されているので引用します。
糸の強度は糸の長さと反比例する。
「木綿糸程度の強度なら世界一周できる位の距離までつむげるし、1メートル以内なら1トン位の重量を吊れる」という。
ただし彼女の手元から糸が離れるとその強度はとたんに下がる。
木綿糸程度なら世界一周って…結構なオーラ量ですよね!
それに、1メートル以内なら1トン位の重量を吊れるって…もはや糸じゃないだろ!ってツッコミたくなりますが、だからこそ「念糸」なのでしょう。キルアがゴンを縛っている糸を手刀で切ることができないほどの頑丈さでしたね。
マチはこの糸を巧みに使って戦います。相手を吊り上げたり、操り人形のように物体を動かしたり。
マチはもともと身体能力が高い上に戦闘センスがある印象を受けます。流星街に生まれてなかったら、何かスポーツでも極めたら良かったかもしれませんね。
戦いだけでなく、マチの念糸は旅団の活動においても大活躍します。
ケガを治療する「念糸縫合」や、ウボォーがさらわれた時に追跡するためにつけた糸、ゴンとキルアを捉えた時に拘束した糸…。
戦っても強く、非戦闘の場面でも役に立つ…マチは旅団内のめっちゃ優秀団員ですよね~。
それだけにクロロVSヒソカの後にヒソカの前で見せた油断が悔やまれますね…。ヒソカの復活に対してマチの勘が働かなかったのは、ちょいと納得できない部分ではありますが…
マチの恐ろしいところは、念糸をちょいちょいと使う場面は何度も出てきていますが、いわゆる「大技」をまだ物語内で見せていません。このあたりはヒソカの描かれ方と同じです。
旅団員全員が隠し持つ切り札…マチの場合はとんでもないものが出てきそうな気がします。
ちなみにマチは、富樫義博展で販売されていた図録によると(念設定資料集)、変化系と強化系のちょうど真ん中に位置する能力者だそうです。
つまり強化系にもなれたけど、変化系の能力を優先的に磨いたということでしょうかね。強化系だったら生まれつきオーラが見えていた「目」を強化したのでしょうか。
強化系寄りだけあって肉体もめっちゃ強く、キルアの手刀を筋肉で止めたりなんかしちゃってましたね。ていうか筋肉女子だったら体重が50kg未満なんてことはありえなそうだけど…これは冨樫先生のロマンってことで…
そういえばキルアもマチと同じ「変化系と強化系のほぼ真ん中」だそうです。この二人は顔もソックリですね。さすがに血縁関係はなさそうですが、いろいろ似ているなあ~。
まとめ
幻影旅団のマチに関する考察でした。
ハンターは現在38巻まで出てますが、王位継承戦での旅団の動きを見ていると、マチは単独で動いている感じがあります。
ヒソカに対する憎悪は旅団内でもクロロに次ぐ大きさか、もしかしたらそれ以上かもしれない…旅団ファンとしてはマチが冷静に行動することを祈るばかりです…。