健康保険加入者が、病気やケガが原因で仕事を長期休んだ場合にもらえる傷病手当金。受給するには、体調不良で働けなかったことを医師に証明してもらわなければなりません。
私は入院で休業して傷病手当金を申請しましたが、途中で転院がありました。
転院した場合は転院前・転院先、それぞれの病院で記入してもらった書類が必要です。
この記事では私の体験をベースにして、転院があった際の傷病手当金の申請方法を解説します。

ファイナンシャルプランナー2級。
「もっとお金のことを知りたい!」とFP資格を取りました。資格を取る前の自分でも読めるような、簡単でわかりやすい記事を執筆します。
医療機関は診察した日からの証明しかできない
傷病手当金を受給したい期間に転院があったら、転院前・転院後の病院、両方の書類を準備する必要があります。
傷病手当金の申請で提出する書類は4枚構成で、4枚目が担当医師が記入する「療養担当者記入用の支給申請書」です。
「療養担当者記入用」には、「労働不能と認めた期間」という記入欄があります。
その欄に記入された期間が傷病手当金の支給対象となりますが、医療機関が証明できるのは最初に診察した日付からというのが原則です。
そのため転院した場合は、転院するまでの期間は転院前、続く期間は転院先の病院の証明をもらわなければなりません。
転院前と転院後の期間に分けるため、「療養担当者記入用」は2枚用意します。
紹介状があっても転院前・転院先でそれぞれ申請書が必要
転院では、前院からの紹介状を持参するケースもあるでしょう。
その場合は転院先の病院がそれまでの経過を把握しているため、転院前でも「労働不能と認めた期間」に含めてくれるケースがあるそうです。
しかし原則は上記の通りなので、その医療機関の初診日より前の期間を証明している書類は、協会けんぽや組合健保の審査を通らない可能性があります。
私も紹介状つきで転院したため「療養担当者記入用は1枚でよいかな?」と思いましたが、問い合わせしたところ「2枚用意した方が審査がスムーズ」という回答でした。
紹介状ありの転院でも、転院前・後の書類をそれぞれ用意した方がよさそうです。
協会けんぽに傷病手当金を電子申請した体験談
傷病手当金を協会けんぽのサイトから電子申請した体験談を、時系列で記しておきます。
全体的な流れは以下の通りです。
- 必要書類を確認
- 職場用の申請書記入を依頼
- 転院前・後の病院に申請書記入を依頼
- 電子申請
- 給付額決定のハガキが届く
必要書類と手続きの流れを確認
まずは協会けんぽの公式サイトで、傷病手当金の概要、申請方法、必要書類などを確認します。
主に傷病手当金を解説しているページ、電子申請に必要な書類が掲載されたページなどを参照しました。
傷病手当金の申請に必要な書類は4枚セットです。
- 被保険者記入用(個人情報や振り込み口座を記入)
- 被保険者記入用(休業期間や傷病内容などを記入)
- 事業主記入用
- 療養担当者記入用
電子申請の場合、①②は事前に紙で用意する必要はありません。
職場や病院に記入を依頼する③④の用紙は、ダウンロードして印刷します。
職場に「③事業主記入用」の記入を依頼
③の「事業主記入用」は、対象となる期間に出勤していないことを、勤務先に証明してもらう書類です。
職場の担当部署に用紙を提出して記入をお願いしましょう。私の場合は依頼してから2日で手元に戻ってきました。
転院前・後の病院に「④療養担当者記入用の支給申請書」の記入を依頼
転院前と転院後の病院に、それぞれ「療養担当者記入用」の記入を依頼します。
書類関係は医師より受付スタッフの方が詳しいので、診察時にお願いするより受付での相談がおすすめです。
退院後に自宅療養した期間も労働不能期間に含めたい場合は、具体的な日付をメモで伝えておくとよいでしょう。
発行手数料は300円~数千円と幅があります。傷病手当金の文書料が保険適用か自由診療か、医療機関によって扱いが異なるためです。受け渡し方法(直接受け取り、郵送のみなど)や、書類完成にかかる日数も病院によって違います。

私の場合、かかった費用や日数は以下の通りです。
| 文書料 | 受け渡し方法 | 書類完成の所要日数 | |
|---|---|---|---|
| 転院前の病院 | 300円 | 直接受け取り | 3日 |
| 転院後の病院 | 730円(郵送料込) | 郵送 | 10日 |
③④がそろったら電子申請
③事業主記入用④療養担当者記入用が手元にそろったら、協会けんぽの公式サイトから電子申請します。
被保険者記入用①②の書類は、用意されているフォーマットに、個人情報や休業期間、手当金の振込口座番号などを直接打ち込んでいくだけです。
③と④は撮影した画像をアップロードします。
画面の操作はそれほど難しくなく、申請にかかった時間は20分程度でした。受付完了のメールは届かないので、終了後の画面をスクリーンショットで保存しておくと安心です。
自宅に支給金額決定のハガキが届いたら完了
申請後は提出書類の審査があり、支給が決まったら自宅にハガキが届きます。
ハガキが届くのとほぼ同時期に、指定された口座に手当金が振り込まれて完了です。
私の場合は、申請してから入金されるまでの期間は2~3週間ほどでした。
傷病手当金の待期期間について補足
手続きする際の待期期間の扱いについて補足します。
傷病手当金は、3日連続で仕事を休んだ後の4日目から支給されます。最初の3日間は「待期期間」と呼ばれ、傷病手当金は支給されません。
待期期間となる最初の3連休も、その期間に働けなかったことを医者に証明してもらわなければなりません。
「労働不能と認めた期間」の最初の日付から3日間が待期期間となることに注意しましょう。
たとえば「労農不能と認めた期間」が9月3日から始まっている場合は、傷病手当金の対象になるのは休業4日目となる9月6日からです。
まとめ
傷病手当金の申請期間に転院があったら、紹介状がある場合でも転院前・後それぞれの病院で書類を書いてもらいます。
病院によって書類発行の手数料や受け取り方法が異なるので、通院・入院先の受付で確認しましょう。

