2020年の高校野球・神宮大会は中止となりました。
高校野球ファンの多くが今思っていることは…
神宮大会優勝チームの地区に与えられる神宮枠はどうなるんだろう…?
…ということです。
来春のセンバツが予定通り無事に32校で開催されるなら(そう祈りたい…)、事実上なくなってしまった神宮枠=1チーム分の出場権は、どう扱われることになるのでしょうか?
いくつか考えられる案を挙げてみます。
昨年の神宮大会優勝東海地区へ枠を与える
個人的に「これが無難じゃない?」と思っているのが、昨年の神宮大会で優勝した東海に1枠与えるという案(昨年の神宮優勝校は中京大中京)。
もちろん「昨年と今年のチームは別」ですし、昨年の神宮枠はすでに東海地区の加藤学園がもらっていて、交流戦という形ではありますが甲子園出場しているため、
え!?東海の神宮枠はもう消化済みなんだから、リセットすべきじゃない?
…という考えもあるでしょう。
私もこれが東海地区じゃなければ賛成ではないんですが、実は東海地区は「前回のセンバツ優勝チーム(東邦)」でもあるんですよね。
私の中で、神宮枠は「前回のセンバツ優勝校の地区でいいんじゃない?」という気持ちもあるんですよね。
東海は前回のセンバツ優勝地区=昨年の神宮大会優勝地区と条件がそろってますし、もともと枠が少なめな印象なので、東海地区に枠が行くのは妥当かなと思います。
まあ中京大中京も東邦も愛知なので、愛知県民からすれば「東海じゃなくて愛知に!」って感じかもしれないですけど、それはちょっと難しそうなので…。
補欠1位校を全チーム比べる狭き門の戦い!
一見最も公平なのが、全地区の出場校を決めたあと、補欠1位校を比較して1校を選ぶという方法です。
以前あった「希望枠」の選出方法がこんな感じでしたね。
たとえば昨年だったら加藤学園とデッドヒートだった藤枝明誠とか、北信越が石川2校だったから他県からもう1校選出するとか、地区優勝校に惜敗した沖縄尚学とか。
ただこの方法は…選考会がまともな選考をしてくれることが前提、なんですよね~。
昨年の選考は非常に真っ当で素晴らしかったですが、それまでの選考会の所業を思うと…任せきれない感じがあるかなあ。
それよりは、昨年の神宮優勝=前回のセンバツ優勝の東海地区に枠をあげた方がスッキリするかもしれません。
0.5枠状態になっている地区へ枠を与える
3番目の案としては…0.5枠状態になっている地区に枠を与えるという方法ですね。
現在0.5枠状態となっているのは、関東4.5枠/東京1.5枠と、中国2.5枠/四国2.5枠です。
関東と東京の比較、中国と四国の比較は、違う大会を戦うため難しく、一般のファンには不可解な選考になることもあります。
ただこうなると…関東5/東京2にするのか、中国3/四国3にするのか…この決定が非常に難しいということですね。
ここ数年の戦いぶりを見ると、関東/東京地区の方に軍配が上がるようにも思いますが、選考会は中国/四国の方が好きそうなんだよな…。
そんなわけで結構もめそうなので、これはやめた方がいいかもしれませんね。
21世紀枠が4校になる
意外と不公平にはならないのは、現在3枠の21世紀枠を4枠にするという方法です。
21世紀枠はすでにある意味不公平(=戦績通りではない)であるため、神宮枠が21世紀枠になれば、「××地区ばっかりズルイ!」という感じにはならないでしょう。
ですが「21世紀枠には反対」という高校野球ファンも少なくはなく、ファンのための高校野球ではありませんが、21世枠増設はあまり良い案ではないかなと思います。
まとめ
というわけで、考えられる案をザッと挙げてみました。
- 前回の神宮優勝校とセンバツ優勝校を兼ねている東海地区の枠を増やす
- 補欠1位校を比較して1校選出する
- 0.5枠状態が存在する関東/東京か中国/四国の枠にする
- 21世紀枠を増やす
最も妥当だと思う案は1ですね~。でも実際には、2の案に落ち着くんじゃないかなと予想します。
その前に、来春のセンバツが32校で無事に開催されますように…。