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明豊・川崎絢平監督の現役時代は智弁和歌山最高の守備職人だった!

野球ボール 高校野球
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「高嶋監督、今までありがとうございます」の感謝を込めて、当ブログで開催中の高嶋先生祭

7日間、智弁和歌山関連の記事を書くつもりだったのですが、私の気分が盛り上がりすぎて、8日目以降も延長しますっ

今日からは、高嶋先生の教え子で、高校野球の指導に携わっている智弁和歌山OBをご紹介します。

本日ご紹介するのは、明豊高校の川崎監督

川崎絢平選手が監督として甲子園に帰ってきた!

大分の明豊高校が、2015年夏の甲子園に出場したとき、私はワクワクとドキドキが混じっていました。

大分・明豊といえば、現ソフトバンクの今宮を擁していた、2009年のベスト8が印象に残っているチームです。

その明豊に、智弁和歌山の1997年夏のVメンバーだった、川崎絢平選手が監督として就任し、甲子園に帰ってくるというではありませんか!

明豊のベンチが映され、久しぶりに見た川崎選手…いや、川崎監督は、

え!?ユニフォームが青くなった以外は、全然変わってない!

30半ばを超えているんですけど、見た目が若いっ!美魔女じゃなくて、こういうのって何ていうんでしょうね。あやかりたい~。

2015年の初戦は、相手が優勝候補の仙台育英だったため、力負けしましたが、その後に出場した2017年には、強力打線を擁して、ベスト8まで進出しました。

2017年のチームは、智弁和歌山の十八番である、強力打線による終盤の逆転劇を見せたため、川崎監督の母校にちなんで、「青い智弁」なんて呼んでいた人もいましたね。

川崎絢平監督は1997年のVメンバー!

この川崎絢平選手、1990年代後半の甲子園を熱心に見ていた私は、よく覚えています。

川崎監督の経歴が紹介される際、よく「1997年智弁和歌山のVメンバー」と紹介されます。

この時の川崎選手はまだ1年生で、ショートの清水が抑え投手としてマウンドに上がる際、代わりに守備につく、守備要員の選手でした。

川崎選手、1年生だった当時は中学生のような体型で、(今でもそうですが)童顔でもあり、筋肉モリモリだった清水の後にショートにつくと、

ぽこ
ぽこ

こ、この子で大丈夫かなあ…?

と、ハラハラさせるものがありました。

清水がマウンドに上がるのは、最後の1~2イニングだけだったので、あまり守備機会はありませんでしたが、ショートにボールが飛んだ際は軽やかにさばき、幼い外見とはうらはらに、落ち着いたプレーを見せていました。

川崎選手は名ショートとして3年連続甲子園出場

その後智弁和歌山は、1998年・1999年と、連続で夏の甲子園に出場します。

つまり川崎監督は、3年連続、すべての学年で夏の甲子園の土を踏んでいるんですね。

川崎選手はずっと、下位打線を打つショート。

線が細いこともあり、バッティングは目立ちませんでしたが、とにかく守備は華麗かつ堅実で、私は智弁和歌山史上最高の守備職人だと思っています

2000年の猛打爆発の優勝以来、智弁和歌山=打撃に特化したチームというイメージができあがりましたが、それ以前の智弁和歌山には、川崎選手のような、守備がとにかく光るという選手もいたんです。

ものすごくあいまいな記憶で語る川崎選手の守備ベスト3!

野球ボールとグローブ

というわけで、川崎選手の現役時代の守備で、私の心に残っているプレーが3つあるので紹介します。

とはいっても、何せ20年くらい前の話なので、記憶があやふやなのですが、伝説というものは、そういうあやふやなものとして生まれるものということで、ヨシとしましょう!

第3位 佐々木に邪魔されてもさばいたショートゴロ

これはたぶん、2年生の初戦で見せたプレーだと記憶しています。

当時、三塁には、同じく2年生の、スラッガー佐々木がいたのですが、三遊間に飛んだ当たりに佐々木が中途半端に飛びついて、ショートの視界を邪魔しました(笑)。

その後、内野の深い場所で川崎が追いつき、かなりの遠投となったノーバウンドスローで、1塁をアウトにしました。

私が大好きな東海大菅生のショート田中が2017年の夏の甲子園で見せた「えっ?間に合うの?」のプレーに似ていましたよ。

第2位 背面キャッチからのダブルプレー

これはたぶん、3年生の準決勝、岡山理大付戦だったと思います。

ランナーが2塁にいた場面で、ショート・レフト・センターのちょうど真ん中あたりに、ふらふらと打球が上がります。

それを後ろ向きで追いかけたショートの川崎が、最短距離で打球まで一直線に走り、後ろ向きのまま打球をキャッチ!

これ、打球見えてたんですかね!?途中まで見た打球の軌道から、落ちる場所を推察して追いかけた感じでした。

そして、取ってからすぐ振り向いて、二塁へ送球。二塁ランナーはまさか取られるとは思わずに飛び出していたため、ゲッツーが成立しました。

第1位 バックハンドからの後ろに下がりながらのジャンプスロー

これは頼りない私の脳みそも、よく覚えていますよ!3年生の準決勝、岡山理大付戦。

1死ランナー1塁から、岡山理大付のバッターが打った打球は、詰まりながら三遊間の深いところまでゴロで転がっていきました。

川崎がバックハンドで追いつきましたが、飛んだ場所がよかったのと、打球が詰まって遅いゴロになったので、「止めるだけで精一杯で内野安打になるだろうな」と思っていたら、そこから鮮やかに後ろ向きにステップを踏みながら、二塁へ正確な送球!

まさかの二塁アウトでした!

この場面で、一塁アウトを考えず、迷わず二塁に投げた判断、いや、あの一瞬では判断はできないだろうから、守備職人の本能はスゴカッタですね。

表情豊かな選手が多い智弁和歌山の中で、あまり喜怒哀楽を表に出さないタイプだった川崎選手が、このプレーの時だけは「よしっ!」と拳を握ったのも、非常に印象的でした。

この岡山理大付戦は、川崎の美技が特に多く出た試合で、実況に「名手・川崎」と呼ばれたのを覚えています。

いつか母校や先輩との対戦を!

いやもうホント、私の脳内記憶を文章化しただけで、動画がなくてスミマセン。

今みたいにネットやSNSが普及した時代だったら、常葉菊川のセカンド町田や、先ほども名前を出した東海大菅生のショート田中のように、話題になった守備職人だったんじゃないかと思います。

智弁和歌山といえばバッティングですが、唯一といっても過言ではないくらい、守備職人としてファンの記憶に残っている川崎監督。

高嶋先生との師弟対決を甲子園で見たかった気もしますが、中谷先輩や喜多先輩との、先輩後輩対決を甲子園で見れる日を楽しみにしています。

でも、中谷や喜多に対しては、監督としては川崎の方が先輩ですね。それもまた一興です~。

追記 川崎監督が本を出したようです!

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