フェイタンの基本情報(公式)
本名 | フェイタン・ポートオ |
団員ナンバー | 2 |
旅団加入時期 | 結成メンバー |
身長 | 155㎝ |
体重 | 45kg |
誕生日 | 不明 |
念の系統 | 変化系 |
判明している能力 | 許されざる者(ペインパッカー) 太陽に灼かれて(ライジング・サン) |
旅団腕相撲ランキング | 5 |
ヨークシンでの立場 | フィンクス派(=蜘蛛の掟優先派) |
フェイタンの性格・キャラを考察
フェイタンは幻影旅団では、常にフィンクスと共に「タカ派(=過激派)」の位置にいます。非常に戦闘的です。
ゴンとキルアが旅団に捕まった際に、旅団のアジトで子どものゴンを容赦なく拷問しようとしましたし、止めたノブナガに対しても鋭い姿勢でキレていましたね(まあノブナガの言い方もアレだけど)。
「拷問」は旅団におけるフェイタンの仕事のようで、ヨークシン編でオークショニアや陰獣に、競売品のありか等を「体に聞いた」のもフェイタン。
王位継承編でも、すんなり言うことを聞かないチンピラに対し、フィンクスが「始まっちまったら耳だけで済んだヤツ一人もいねーぞ」と言ってましたから、フェイタンによる拷問は何度も行われてきたのでしょう。
旅団は「もともとは普通の感覚を持った人たちが目的のために悪を演じている集団」ですが、フェイタンは物語の中で残虐性が描かれることが多く、旅団の中で一番「素で悪役っぽいキャラ」に見えます。
またフェイタンは、セリフが多いハンターという漫画において「あまりしゃべらないキャラ」だと感じております。
旅団内のタカ派としての主張が必要な場合、話すのはほとんどフィンクスです。フェイタンは「フィンクスに同意」って顔で横に立っているだけ。
本を読んでいる描写があるフェイタン(ノブナガやフィンクスは一度もない…)なので、違う場所に生まれていたらインドア派のおとなしい性格だったのかもしれませんね。
フェイタン独特の「訛り」から推測できること
フェイタンといえば、しゃべり方が独特です。
ハンター世界の登場人物は世界共通語で話しているようですが、フェイタンはこの世界共通語を話すときに独特の「訛り」があります。
特に目立つのは促音…ちいさな「つ」を発音できず、「気の毒な人だったね」が「気の毒な人だたね」となります。また「ワタシヒソカ嫌いね」みたいに、助詞が抜けます。
ココから推測できるのは、「世界共通語」を習得した時期が遅いということと、ネイティブの言語のクセが強いということでしょう。
キメラアント戦でマジ切れした時には、難しい漢字に似た言葉でしゃべりはじめたので、おそらくあの言葉がフェイタンのネイティブ言語。
そして、それは流星街で話されている言語ではなさそうですよね。
つまりフェイタンは流星街の生まれではなく、ネイティブ言語を習得する5歳前後を過ぎてから流星街に来たことが推察されます。しかも誕生日を知らないわけだから…流星街に捨てられた可能性が高いですね。
このあたりの背景が、フェイタンが旅団の中で「最も悪役っぽいキャラ」であることと結びついているのかもですね。
フィンクスとの仲の良さは旅団内で目立つ
フェイタンといえばよくフィンクスとコンビで動きます。
旅団内で、こんなにつるんでいるのはこの二人くらい。
初登場時にはフィンクスと行動していませんでしたが、あの時はまだフィンクスのキャラが定まっていなかったのでは?と思っています。
そして38巻に描かれた過去で、幼い頃から既につるんでいたことが判明しました。フィンクスが「オレのバイク」の後ろに乗っけていましたね。
王位継承戦でフィンクスがフェイタンに対し「オメーも口応えかコラ」と言っていた場面はちょっと驚きました。フェイタンも「は?」以上のキレ方はしていなかったですし。
フィンクスとフェイタンはタメの親友かと思っていましたが、38巻を読むとフェイタンの方が年下で、流星街に捨てられてからフィンクスが兄貴分として面倒を見てきた…そんな感じがしますね。
旅団の初期メンバーのほとんどは「クロロについてきた」わけですが、フェイタンだけは「クロロについていくフィンクスについてきた」のかなあ…と思います。
フェイタンは「芝居」をしているのか?
さて38巻にはもうひとつフェイタン関係で衝撃がありました。
旅団過去編で、旅団メンバーはカタヅケンジャーの声あて演劇サークルを結成したわけですが…フェイタンはイエロー役!?
イエローってクロロがコミカルに「ブフ~」とか言って演じていたギャグキャラですよね?
フェイタンはそのイエロー役に「ワタシイエローやるね」と立候補してるんですよ!いやフェイタン適役じゃないだろ!本当に上手くできたんだろうか…いや、できたんだろうな。
つまり、フェイタンはすごく演技がうまいことが推察されますね。
そうすると考えるのが難しいのが…果たして幻影旅団のフェイタンは残虐キャラを演じているのかという問題。
これは私の中でなかなか答えが見えません。
拷問しようとしているフェイタンは常に楽しそうに見えます。しかしその反面、パクノダが逃げなかったゴンやキルアに感謝していたことをフィンクスが伝える時、フェイタンも深みのある横顔を浮かべています。
旅団のメンバーを考察すると、よく「二面性」に戸惑うことになりますが、フェイタンも生まれが過酷だったことから来る残虐さと、根がやさしいフィンクスと長く付き合ったことから来る人間味、両方持ち合わせているということかもしれませんね。
フェイタンは幻影旅団で仕事をこなす際は、自分の中にある残虐さをあえて表に出しているのかと思います。
フェイタンの能力について
さてここからはフェイタンの念能力について見ていきましょう。
なぜ変化系なのに武器で戦う?
公式で判明していますが、フェイタンは変化系です。
変化系?それならなぜ刀や仕込み傘で戦うの?
…と思っちゃいますよね。キメラアント編までは、フェイタンのどこが変化系なのかサッパリわかりませんでした。
なぜフェイタンが、武器の力を強化する強化系でも、武器に特殊な力を与える操作系でもないのに、武器を使って戦うか…というと、理由は2つあると思います。
- 素の戦闘能力に自信がある
- 後述する「ペインパッカー」がカウンター型の能力なのでそのための布石
まず1つ目ですが、フェイタンは普通に戦闘能力が高いため、自身の特殊能力を使わなくても、念の基礎を使うだけで大抵の敵を倒せるのだと考えられます。
155㎝45kgという日本人女性くらいの体型で、旅団腕相撲ランキングは5位ですからね。あの体格でクロロにもボノレノフにもノブナガにもシャルナークにも勝てちゃう腕っぷしの強さ。
そして、もし敵が変化系能力を発動させなければ倒せない強さだった場合、先にシンプルな戦闘方法で戦って自身がダメージを負えば「ペインパッカー」発動のための燃料ができます。
フェイタンが一見、変化系能力と関係ない戦い方をするのは、以上2つの理由が考えられます。
「許されざる者(ペインパッカー)」はどんな能力?
フェイタンがキメラアント編で、ザザンを倒すために使った技が「許されざる者(ペインパッカ―)」です。
この技は、自身が受けたダメージをその分だけ相手を攻撃するオーラに変えるという迎撃型(カウンター)の攻撃です。ここでようやく変化系能力登場ですね。
また、フィンクスいわくペインパッカ―は「キレて発動する」ため手加減できない…つまり相手から受けるダメージがフェイタンの精神的な許容量を超えたらオートで発動するもののようです。
ペインパッカ―は「相手にダメージを返す」技ですが、このダメージの返し方はこれもフィンクスいわく複数の方法があるらしく、ザザンを倒すときに披露したのが「太陽に灼かれて(ライジング・サン)」。
要するに「ペインパッカ―発動」→「ライジング・サン発動」の順番で出す技で、「ライジング・サン」は他の技と置き換えることができそうな感じです。
私は「痛みを返す」わけだから「ペインバッカー」だと思っていたんですが、「ペインパッカ―」なんですよね。
つまりこういう順番ですか。
- 第1段階シンプルに戦う
相手からダメージを受けたら、そのダメージをパック=自分の中でため込んでおく
- 第2段階ペインパッカ―発動
ダメージが精神的許容量を超えたら(=キレたら)そのダメージが自動的にオーラに変換される
- 第3段階ライジング・サン発動
オーラを熱に変換して攻撃
ハンターの念能力でカウンター型は都合がいいよな~と思うこともありますが、「攻撃されてダメージを受ける」ことはリスクであり、そのリスクを制約にして攻撃力を上げるということですよね。また、発動を自分でコントロールできない(=キレたら発動)のも制約かもしれません。
さて、フェイタンには「ライジング・サン」以外の技があることをフィンクスが示唆していましたが、ペインパッカ―の際に、オーラを熱以外のものに変えられるのか?というと、私はコレはNOだと思います。
フェイタンの変化系能力の基本は、「オーラを熱に変える」ということではないでしょうか。
キルアは電気、ヒソカはゴム/ガム、マチは糸…のように、変化系能力者がオーラを変化させられるものは1系統ですよね
フェイタンの能力から考えられる裏設定は?
ここからは妄想になりますが、「念能力は本人の人生に大きく関係する」と言われます。
フェイタンがオーラを熱に変える能力を持ち、相手に痛みを返す技を身につけたことは、フェイタンが流星街に来るまでの人生は過酷だったのではないか…ということが推測されます。
38巻の旅団過去編に出てくる幼少期のフェイタンは、髪が爆発しています。
現在が直毛であることを考えると、天然パーマだったわけでもなさそうだし、パーマかけるほどのお金はなさそうだし…火にまつわる惨事に巻き込まれたことがあるんじゃないのかな…と妄想しちゃいますね。
また「ペインをパック」することは、幼少期からずっとやっていたことだった…。相手に返せない痛みをずっとためこむような人生だったのではないか…。
フェイタンは旅団の中で残虐性が高いキャラですが、旅団に入ったことで、あれでも彼の攻撃性にはブレーキがかかっているような気がします。
フェイタンにとってのフィンクスは、キルアにとってのゴンのような存在なんじゃないかな。変化系ー強化系というコンビという点では同じですしね。
まとめ
幻影旅団の団員ナンバー「2」、フェイタンについての考察記事でした。
幽遊白書の飛影に似ているとよく言われますが、私は飛影より鴉の方が似ていると思います。
必殺技が及ぶ範囲が広すぎて、味方にも害が及ぶという点も似ています。
ただ、フェイタンには鴉のような変態さはありませんね。鴉の固執系の変態さはイルミに受け継がれている気がします。