「40歳をすぎたら婦人科系の病気に気をつけよう!」と、よく言われます。
私が住んでいる自治体が行っているがん検診の中には、子宮頸がんの検診があります。
ですが、私のように出産していない女性にとってリスクが高いのは、子宮体がんと卵巣がんなんですよね。
40過ぎたら子宮体がんと卵巣がんの検査もしなきゃなあ…。
…と思っていましたが、婦人科の検査は気が進まないこともあり、40歳が過ぎてもきちんと向き合わずに来ました。子宮体がんの検査はとても痛いと言われるし…。
そうやって婦人科検診から逃げていましたが、気にはなっていたので、婦人科検診の特集が雑誌などに載っていると、目は通していました。
そうしているうちに、骨盤MRIという検査を知りました。
骨盤MRIだと、服を着て寝転がっているだけで子宮体がんや卵巣がんをチェックできるというではないですか!内診なし!痛みもなし!
こんな検査を待っていました!!!
…というわけで、骨盤MRIを受けてきました!どんな感じだったかレポします。
骨盤MRI検査の手順
私が受けた骨盤MRI検査の手順は以下の流れでした。
MRI検査の狭い機械内は大丈夫?
骨盤MRI検査では、あおむけに寝たまま狭い機械の中に入ります。
そのまま寝ころんでいるだけで楽で、私なんかは
「火の鳥」の宇宙編みたいで楽しいなあ~!
…って感じだったのですが、狭い場所が苦手な方は苦痛を感じることもあるそうです。
どうしても我慢できないときは、外にいるスタッフに知らせることができるようブザーやボタンを持って中に入るので、心配はいりません。
とは言っても、検査が途中で中止になった場合、検査料の払い戻しはされないことがほとんどでしょうから、狭い場所が苦手な場合は、検査を受けるかどうか慎重に考えましょう。
MRI内の機械音はそんなにうるさいの?
MRI検査でもうひとつ気になるのが、検査中の機械音が大きくてうるさいということ。
そのためMRIの検査中には、耳に届く音量をやわらげるためにヘッドホンをつけます。
私が受けた検査中に聞こえたのは、ブザーが断続的に鳴っているような音や、工事中のようなガガガっという音。
…そうですねー、すぐ近所で道路工事が行われているような感じですかね。
ただ検査は20分程度ですし、個人差はあると思いますが我慢できないほどの音ではなかったです。
個人的には歯医者で耳にする音の方がイヤですね。
私のようなニブイ人間は「この検査が1時間続くなら、この騒音の中でも眠ってしまうかも」という程度の音でした。
骨盤MRI検査は本当に痛くないの?
骨盤MRI検査の一番大きなメリットは、他の婦人科検診のツールとくらべて痛みがないことです。
実際に本当に痛くありません。
とにかく寝ころがっているだけです。
私は検査当日に腰痛があったのですが、寝てるだけだったので腰さえも痛くありませんでした。
MRI検査前に必要なことは?
骨盤MRIによる婦人科検診は、たいていの場合は予約が必要になります。
検査のために技師さんたちが待機するため、無断キャンセルや当日近くなってからのキャンセルにはキャンセル料が発生することもあります。
予約を入れると、検査する病院から問診票が届き、記入して当日持って行きます。
検査日の食事制限は特にありません。
また、婦人科検診ですが内診がないため、生理中でも検査を受けられます。
ただし検診のコースによっては他の検査と組み合わせて行うこともあるので、検査の日と生理が重なる場合は、念のため検査機関に問い合わせた方がよいでしょう。
骨盤MRI検査の結果はどのくらいでわかる?
骨盤MRI検査の結果は、検査当日にその場でわかるわけではありません。
検査機関にもよりますが、私の場合は「検査結果が自宅に郵送されるまで4週間が目安」と言われました。
ただし、新型感染症で受診者が少ないのか、今回の場合はたった2週間で自宅に届きました。
骨盤MRI検査のデメリットは?
骨盤MRIは、内診も痛みも伴わないですし、X線の被ばくもありません。
いいところだらけに感じますが、あえてデメリットを探すと、検査費用が高いことと、骨盤MRI単独で受診できる検査機関が見つかりにくいことです。
骨盤MRI検査の費用は、私が検査前にいろいろ調べた印象だと、2~3万円くらいが相場という感じでした。
MRIを使用しないレディース検診にくらべると高額です。
また、骨盤MRIはもっと大がかりな健康診断や人間ドックのオプション検査になっていることが多く、骨盤MRIだけを受けられる病院や検査機関は少ない、という印象です。
骨盤MRIは女性にとって心理的ハードルの低い検査なので、これから婦人科健診の主流になり、もっと受診しやすくなるといいなあ…と思いました。
骨盤MRI検査では結構ひっかかることに留意!
骨盤MRI検査では、子宮がんや卵巣がんだけでなく、子宮・卵巣の他の疾患も診断します。
そのため、がんほどの大きな病気は見つからなくても、他の疾患で引っかかることが多いです。
特に子宮筋腫は日本人女性の3~4人に一人は持っていると言われます。
子宮筋腫だけでも30%くらいの確率で検査結果において何らかの指摘を受ける可能性があると考えられます。
実際に私もサイズは小さいですが子宮筋腫が指摘されました。
検診で何らかの指摘を受けると不安になるため、「何か発見される可能性が高いならイヤだな…」という気持ちは私もすごくわかりますが、それでも骨盤MRIを受けて良かったです。
これから閉経に向けて、婦人科系の何らかの症状も出てくるでしょうし、定期的な検診のおかげで悪い病気の可能性が排除できているなら、精神的に楽かなと思います。
まとめ
女性骨盤MRI検査を受けた感想をまとめてみました。
とにかく大きなメリットは、内診・痛みがなく受診する心理的ハードルが低いこと!
検査費用は高かったですが、私はストレスなく婦人科系の状態を知ることができて、コストがかかっても受診してよかったと思っています。