8/31ZOZOマリンスタジアムで行われた、侍ジャパンU-18壮行試合を観戦してまいりました。
ドラフトファンでない私は、侍ジャパンU18はそれほど興味が持てない年が多いのですが、今年は何と言っても、愛する明徳の馬淵監督が指揮官!馬淵ジャパン!
で、やっぱり私は馬淵ファンだけあって、馬淵監督の意向も汲んだと言われるチームは、私好み…!
てなわけで、初めて行ってみました、大学侍ジャパンにチャレンジするU-18壮行試合。
ちょっと遅くなりましたが、ざっくりと感想を書いてみます。
九国バッテリー先発に大感謝!
今回、壮行試合に足を運んだ動機は大きく2つありまして、1つは馬淵采配を関東で拝める数少ないチャンスであること。
もう1つが、2022年のバッテリーで最も好きだった、九州国際大付の香西―野田バッテリーを生観戦する最初で最後のチャンスだった!ということです(さすがにフロリダまでは行けない…)。
馬淵監督、バッテリーごと呼んでくれてありがとう!U-18ではこれまで、技巧派左腕が新しい捕手とリズムを合わせられず、本来の投球ができないことが多かったんですよね。
U-18壮行試合は、ベンチ入り選手全員が出場することが多く、投手は7人くらいでつなぐことが多いのですが、馬淵監督は前日に香西投手を含めた4投手だけのリレーであることを明言されていました。
香西投手は前日に予告先発されて、嬉しさとドキドキが半分ずつ。技巧派タイプなので、技術の高い大学生たちにうまく打たれてしまったらどうしよう…。
スターティングメンバ―には九国の外野手・黒田選手も名をつらね、スタメンの3割が九国…九国ジャパン(←言ってみたかっただけ)。
香西投手はいつものように立ち上がりが悪く、四球で出したランナーを3塁まで進塁させた後、大学の4番元U18蛭間(元浦学)にタイムリーを打たれてしまいました。
自慢のコントロールが定まらず、ハラハラ見ていましたが、野田捕手が短く声をかけにタイムを取ったあとは、別人のようにストライクが決まり、いつもの絶妙な投球が始まりました。
1回は1失点で切り抜け、2~3回は3者凡退!
リズムに乗ってからの香西投手の投球は、テレビで見てもそうですが、生で見ると本当に不思議で独特の世界。試合の空気を支配できる投球だと感じます。
このバッテリーの投球を3イニングも見れて良かった!馬淵監督、ありがとう!
U-18は九国バッテリーの本当の集大成になりますね。本大会は7イニング制なので、立ち上がりが苦手という数少ない弱点を、何とか最後に克服してほしいです。
今回のU18の内野守備は期待が持てるんじゃないか…?
今回U-18で選ばれた選手の中で、唯一見たことがなかったのが、履正社の光弘選手。
広陵の内海選手とともに、夏の甲子園に出場しなかった選手の中から選ばれた二人です。
馬淵監督は広陵の中井監督と親しいらしいので、内海選手は「木のバットで準備しててね」と早めに内定しているのではないかと…実は予想していました。
履正社は新監督に代わったばかりなのですが、馬淵監督と親交があるんですかね?それともU-18コーチ・智弁学園小坂監督の人脈なのかな?
光弘選手はこの日は8番ショートでスタメン出場。
木のバットで早めに練習している二人は、さすが甲子園組にくらべて木のバットをスムーズに使いこなしているように見えました。
甲子園組が木のバットに慣れるまでの大会前半は、ぜひ打線を引っ張っていってほしいです。
光弘選手は打撃だけでなく、守備が非常に光りました。
終盤にミスが出たためハイライトではそこだけがクローズアップされがちですが、それまでは金属とは違う木のバット打球を見事にさばくプレー続出でした。
この日にセカンドに入った赤堀選手も、聖光学院ではショートの選手ですが、セカンドの守備も素晴らしく、二遊間の連携を深めていけば、かなり素晴らしいプレーができるようになるのでは?と思いました。
U-18はこれまで内野守備の乱れから負ける試合も結構ありましたからね。
この日は守備につかなかった天理の藤森選手も、好守備ぶりは甲子園でじゅうぶん証明されていますから、サードの伊藤選手も含めて、今回の内野守備は安心できるかなと思っています。海外特有のグラウンドには注意ですけどね。
U-18のお祭り騒ぎの是非について
U-18の壮行試合で驚いたのは、とにかく球場内が騒々しいこと。
試合前は、バックスクリーンで大音量で過去の侍ジャパンの選手たちのコメントが繰り返し繰り返し流れ、終わったと思ったら大音量でDJの案内が入り…。
選手入場もプロ仕様で一人ずつコールされながらの入場…プロ野球みたいです。
習志野応援団は相変わらずの大音量で、試合そっちのけのマツケンサンバもあって…まあ、公式戦ではない壮行試合なので(公式戦での習志野ブラバンの大音量は試合を壊しかねないため、私はやや否定的な立場です)、今回は許容範囲かな。
5回には花火まで打ち上がり、全体的に高校野球の雰囲気ではなかったですね。
選手たちは嬉しかったみたいなので良いのかなと思う反面、やはり高校野球はそれなりの節度でやらないと、トップクラスの高校球児たちのメンタルに悪影響があるかもしれないと思ったり…。
U-18に選ばれた選手が、SNSなどでややスター気取りしてしまい、失敗することも今まであったようですが、最近の高校生はかなりしっかりしている子が多いので、大丈夫かもしれないですけどね。
U-18の選手全員がプロに行くわけではないですし、自分さえしっかりしていれば、このような華やかな舞台は人生の貴重な体験になるのでしょうが、ここらへんの加減は今の私には何とも答えが出せないです。
少なくともU-18の壮行試合は高校野球の一部なので、企画する大人たちはプレイヤーの立場を一番に考えてほしいと願っています。
まとめ
U-18の壮行試合を見た感想でした。
U-18の試合は、日本はなかなか準備期間がないため、例年苦しい戦いにはなります。
今年のメンバーは、監督をはじめとして好きな選手が多いので、できる範囲で上手に力を発揮できるといいなと願っています。
みんなの山田主将、熱い赤堀副主将、実践的で多彩な投手陣、守備と打撃のバランスのよい野手陣…それに馬淵マジックが加わって、知的で熱い魅力的なチームに仕上がるといいなあ。
結果をあまり恐れずに、高校野球最後の大舞台で輝いてきてください!