今年の春、左腕に帯状疱疹ができてしまいました。
なかなかタフな体験でした!
忘備録として、日記を残しておきます!
帯状疱疹になった1~2週間前はストレスが続いた
帯状疱疹は「免疫力が下がった時になりやすい」と言われます。
帯状疱疹にかかる1~2週間前は、かなりトラブルが多い時期でした。
- 4/11木風邪をひく
風邪をひいていた家族からうつる。それほど重症ではない鼻風邪。
- 4/17水片頭痛が出る
風邪はほとんど治っていたが、久しぶりにひどい片頭痛が出て寝込む
- 4/19金職場で転倒
職場で電話に出ようとして小走りしていたところ、いつもない場所に資材があり、ひっかかって転倒。左手を打撲
- 4/21土野球場でファールボール直撃
野球観戦中にライナー性のファールボールが右わき腹を直撃。硬式球。めっちゃ痛くて2~3時間氷で冷やす。痛みは4~5日間続く
- 4/24水左腕に違和感発生
起床時に左肩が痛く、左腕全体に違和感が。転倒した時に左手から落ちたので、その痛みだと思った。帯状発疹発症まで続く
- 4/24水寒くて風邪がぶり返す?
4月にしては非常に寒く、運悪くこの日は薄着をしていた。少し喉が痛くなる
- 4/27土帯状疱疹発症
左腕に発疹が出て帯状疱疹の診断を受ける
いろいろありましたね…。さすがにストレスが多かったかもしれません。
4~5日前から左肩と腕に違和感が…
さて。帯状疱疹といえば「前兆がある」ことで知られていますが、私もバッチリありました。
帯状疱疹が発症した4~5日前から、朝起きた時に、左肩の痛みと、左腕全体の違和感を感じるようになりました。
違和感というのは、なんだか左腕の皮膚が全体的に薄くなったような妙な感じ…たとえるのが難しいのですが、一番近いのはかさぶたが取れたばかりの皮膚の感じです。
今まで感じたことがないような妙な感覚だったのですが、数日前に転倒して左腕を打撲したため、
転んだからどこか痛めたんだろうな。数日してから痛みがくるなんて歳とったなあ…
…なんて思っていました。病院に行くほどの痛みでもなく、朝起きてしばらくしたら肩の痛みも腕の違和感もおさまるので、軽く考えていました。
発見から夜間診療に駆け込むまで
発疹が出たのは2024年4月27日の土曜日。
外出から夜7時頃に帰宅し、シャワーを浴びようと服を脱ぐと…
左腕に変なブツブツがある…!数日前からの違和感…コレは帯状疱疹ッ…!!!
ブツブツは2~3ミリくらいのものが3~4個集まっているものが、二の腕の外側から肘にかけて4グループ、肘から手首へ内側に入っていくような並びで4グループ、合計8グループありました。
なぜ私が帯状疱疹だとピンと来たかというと、伯母が数年前に帯状疱疹の診断が遅れて大変な思いをしたことがあり、「帯状疱疹ってコワイな…」といろいろ調べていたからです。
伯母の体験があったため、「すぐに薬もらわなきゃ!」と思いましたが、4月27日土曜日…ということは、翌日は日曜、翌々日の29日は祝日、そしてGW突入…
これは休日や夜間診療に駆け込むしかないかも!
自治体の休日診療のページをあけて、まずは自宅にいちばん近い診療所に電話をかけると、電話に出た看護師さんが申し訳なさそうに「今日は内科の先生しかいなくて、帯状疱疹の診断は自信がないって言うんですよ…他に行った方がよいかも」とのお返事。
…思う所はあったけど、むしろ「自信がない」と言ってもらえて良かったと前向きにとらえ、次に近い診療所に電話しました。
「帯状疱疹ではないかと思うのですが、今から診てもらえるでしょうか?」と聞くと、「どうぞ、どうぞ。気をつけていらっしゃい」と心強いお答え。
診療所でまず体温を計ると37℃の微熱がありました。その後の診察で帯状疱疹の診断を受け、併設している薬局で薬を出してもらいました。
お医者さんと薬剤師さんの話をまとめると、
了解であります…。
薬を出してもらったらホッとしたのか、左腕が急にキーンとした感じに痛くなりました。このキーンとした痛みは発症した日だけでした。
2~7日目:服薬していた時期。腕がゾワゾワして重い
ここからは日記口調でいきます~!
4/28日曜日(2日目)
薬を飲み始めたが、効いてくるのは2~3日後だそうで、水疱の数が増える。
この日は頭痛がして体全体が重くほとんど1日中寝ていた。
左腕の痛みはそれほどでもなく、動かすと痛いくらい。痛み止めを飲むほどはなくて、夜の就寝時だけ服薬。
オレンジジュースがやけに飲みたくて、トロピカーナを買ってきて目が覚めるたびに飲んだ。
4/29月曜日(3日目)
腕全体の赤みが増えてきた。
水疱は大きくなってきて、進行してくれている感じがする。かさぶたになって治るので、どんどん進行してほしい。
ラジオ体操をしようとしたら、腕が思った以上に動かなくて、ほとんどの動きができなかった。とにかく腕が重い感じがあって動かしづらい。
なるべく寝て過ごすが、痛みが少し減っていて、昨日よりは起きている時間を増やした。
職場に電話して事情を話すと「出勤できるなら来てほしい」とのことで、明日から出勤することに。
4/30火曜日(4日目)
気分はだいぶよくなったため、この日から出勤。
昨日まで透明だった水疱は黄色・赤色になって新鮮さがなくなった。これが「ただれ」の状態かも。
また腕全体の赤みは昨日(3日目)がピークだった。薬が効いてきたのかもしれない。
腕の痛みはあまりないが、腕がしびれたような感じ、前兆の変な違和感に似た感覚がある。少しチクチクとした痛みも感じる。
痛み止めはこの後ずっと、念のために就寝時だけ飲む形に。
5/1水曜日(5日目)
痛みはあまりなくなり、代わりに二の腕と脇のあたりに、お化けにでも憑かれたみたいなゾワゾワ感が出てきた。
脇には水疱ができていないのに不思議。
また、不思議なことに反対側の右脇が少し痛い。ファールボールが当たった周辺だけど関係あるのか不明。
なるべく睡眠時間を増やすよう心がけ、9時間くらい眠る。
5/2木曜日(6日目)
朝起きると、皮膚の見た目が急激に良くなっていた。カミソリ負けしたのかな?くらいの軽い見た目に。
夕方までゾワゾワ感と痛みがあったが、夜にほとんど消えてラッキーと思っていた。
だが少しの寒気を感じた後、またゾワゾワ感が復活して残念。ゾワゾワ感や痛みは消えたと思ったらしぶとく戻ってくるという繰り返しになった。
この日も9時間くらい眠る。
5/3金曜日(7日目)
皮膚の見た目は昨日と変わらない。
痛みは全体的にやわらいできたが、ゾワゾワ感はそのまま。
前日までシャワーで済ませていたが、この日はようやく入浴。帯状疱疹はなるべく入浴して患部を温めた方がよい感じだ。
この日は8時間30分眠った。
2週間目:服薬終了。痛みはこの週がピーク
5/4土曜日(8日目)
この日の昼の分で抗ウィルス薬が終了。
少々の痛みはあったが、出勤も普通にしていることもあり、この日は以前から約束していた友人とのランチ&お茶に出かける。
友人には帯状疱疹のことを伝えてあり、ゆっくり動いてもらった。
痛み・ゾワゾワ感はまだあるが、水疱のない部分(脇あたり)の違和感はなくなった。
5/5日曜日(9日目)
昨日は出かけたため、この日はゆっくり10時間睡眠を取る。
痛みは軽くなりつつあるが、起床時に肩が痛い。
全体的に良くなりつつあるが、劇的にはよくならないんだなあ…と少しガッカリ。まだ発疹が「ただれ」の状態で、「かさぶた」になりきらない。
ラジオ体操はやはりほとんどできない。肩の可動域がせまい。左腕を前にも横にも回せない。
5/6月曜日(10日目)
就寝時に左腕に「しびれ」「こり」を感じる。起床時が一番調子が悪い。
時間がたつと調子が少し良くなり、昨日はできなかったラジオ体操の体全体の回転運動がゆっくりできた。
痛みは減っているが、茶碗を洗うなど少し重いものを持つと左手が疲れる。
5/7火曜日(11日目)
就寝時&起床時の痛みがやはりキツイ。
肩が一番痛かったので、肩の下にタオルを敷いて寝ると、肩の痛みは少なくなったが、今度は手首が痛くなった。
先週は「ゾワゾワ感」だったが、この週に入ってはっきりとした「痛み」を感じるようになる。
チクチクした痛みと、左手全体が重くて疲れている感じ、それから腱鞘炎に似た手首の痛み。
5/8水曜日(12日目)
時々襲ってくる「ツーン」とした痛みと、「ピリピリ」した強い電気風呂に入っているみたいな痛み。
いかにも帯状疱疹的な痛みになってきた。痛み止めを飲むほどではないがストレス有りな生活が続く。
ようやく発疹の周りにかさぶたっぽいシワシワができ始めた。早くかさぶたになってはがれて欲しい。
5/9木曜日(13日目)
かさぶたがようやくはがれ始めた!
午後から左腕の痛みもよくなり、腕の可動域が上も下も45度くらいまでは動かせるようになった。
5/10金曜日(14日目)
せっかく昨日良くなったと思ったら、夜中に腕の痛みで目が覚める。痛みと「こり」の中間のような感覚。
痛みが全体的にぶり返し、仕事中も手首、肘の内側、二の腕にブチブチとした皮膚の痛みがある。神経痛というよりは皮膚の痛みという感じ。
痛みがぶり返してちょっとショック。いつまでこの痛みと付き合えばいいんだ…。ちょっとこのストレス生活に疲れてきた。
ただし腕の可動域は増えてきて上下に90度のところまでゆっくり動かせるようになったが、前から横に腕を開く動きがまだできない。
3週間目:かさぶた期。明け方に腕のしびれで目が覚める
5/11土曜日(15日目)
二の腕のかさぶたは結構はがれてきた。肘から下の腕の内側のかさぶたが進行が遅い。
ツーンとした痛みは時々あるが、全体的には痛みは良くなってきたかも。
5/12日曜日(16日目)
肘から下の内側のかさぶたも少しずつはがれ始めた。
この日はかさぶたが取れている二の腕の痛みはほとんどなく、手首の腱鞘炎的な痛みがある。
ラジオ体操は、腕を回す以外の動きは結構できるようになってきた。
5/13月曜日(17日目)
まだツーンとした痛みあり。
かさぶたが取れた後の皮膚にさわるとゾワゾワする。
明け方に手のしびれで目が覚めることがずっと続いている。
5/14火曜日(18日目)
ラジオ体操の動きがゆっくりであれば全部できるようになった。
日中は腕の痛みが気にならないが、やはり朝の手のしびれ、肩こりが続く。
5/15水曜日(19日目)
軽いツーンという痛みと、皮膚にセロテープを貼られて引っ張られているみたいな軽い痛みがある。
引っ張られるような痛みは、かさぶたが剥がれる時期特有の感覚だった。
肘から下のかさぶたは、なかなか剥がれずにしつこい。腕の内側にできたかさぶたは取れにくい。
5/16木曜日(20日目)
就寝時には痛みを感じず、スッと眠れるようになった。
だが、明け方に腕のしびれを感じて起きるのは続く。
5/17金曜日(21日目)
腕の上の方は、さわると表面的にピリッと痛むだけで、手首と親指の痛みが多くなる。
かさぶたは肘の内側に残っていたものもだいぶ取れてきた。
何となく「治ってきたかな…」と感じ始めた。ただし、この日の夜は急に暑さを感じ、あまり眠れなかった(これが風邪をひいたことにつながったかも…)。
4週間目:これが感染症ドミノ…
5/18土曜日(21日目)
左腕は、起床時に手首のしびれを感じるだけになった。
この日で帯状疱疹3週間目。
「帯状疱疹は全治3~4週間」だと聞いていたため、「ほぼ治っただろう」と決めつけ、予定していた2泊3日のスポーツ観戦旅行に出かけることした。
実は起床時に軽いのどの違和感を感じたのだが、よくある感じの軽ーい違和感だったためあまり気にせず、念のため葛根湯を飲み、風邪薬も持参して出発。
屋外でのスポーツ観戦はなるべくおとなしく見ていた。暑い日だったが、風が吹くと左腕がチクチク痛んで少し驚く。まだ治ってないんだ…。
観戦はそれほど疲れなかったが、宿泊したホテルの交通の便が悪く、ホテルまで10~15分歩いた。
さらに夕食を取る場所がすぐ見つからず、ウロウロさがした。このあたりで疲れを感じた。
とても疲れていたのだが、ホテルでうまく寝付けなかった。
5/19日曜日(22日目)
朝起きると、声がかすれていた。持参していた風邪薬は昨日から飲んでいるが、のどの調子が悪くなっている。
一応ギリギリまで眠ってからスポーツ観戦に出かけたが、寒気を感じ、ちょっと温かい恰好をすると汗びっしょりに。体調はどんどん悪くなり、座って観戦しているのもしんどい状態に。
同行者がスタジアムの関係者に救護室がないか聞いてくれて、救護室で横にならせてもらうことになった。
昼はほとんど食べられず、メロンパン1個だけ食べた。
ホテルに戻ったら、あとはずっと寝ていた。ホテルで体温計を借りると、熱は37℃前後。
左腕は腕自体はあまり痛くなく、左側の首や肩の後ろあたりが軽く痛む。
5/20月曜日(23日目)
この日も試合観戦を予定していたが、同行者を残して先に帰ることにした。一人で動けないほどはなかった。
食欲は昨日よりあったので、家に帰って昼食を食べてから、内科と迷ったがのどの痛みが増してきていたので耳鼻咽喉科へ。
耳鼻咽喉科では「帯状疱疹とは関係ない。風邪」と診断される。
のどの痛みと、痰と、せきが出る典型的なのど風邪で、治るのに1週間くらいかかった。
風邪の方が自分の中で大変ごとになり、あまり左腕の痛みが気にならなくなった。
5週間目で完治宣言!
…こんな感じで、帯状疱疹が治りかけているときに少し無理をしてしまい、風邪→帯状疱疹→風邪と感染症ドミノにはまってしまった私。
風邪も帯状疱疹も免疫力が落ちているときにかかる病気。無理しないことが一番ですね。反省。
風邪が治ってきたころには、「帯状疱疹は完治した!」と思って、しばらく休んでいたストレッチや筋トレを再開して、左腕の痛みがぶり返したこともありました(5/29頃。帯状疱疹発症から1ヶ月以上経ったころ)。
また、起床時に手首が軽く痛むことが6月のはじめまで続きました。
帯状疱疹は全治3~4週間といわれますが、私の場合は「完全に元に戻ったと言えるまで」を考えると、全治まで1ヶ月以上…5~6週間かかりました。
帯状疱疹は大変。経験者からのアドバイス
私の帯状疱疹は、重症な方ではなかったと思います。
しかし、重症ではない帯状疱疹だったけと、全治1ヶ月以上でしたし、腕のしびれ、痛み、重み、違和感…非常にストレスでした。
特に左腕の可動域がなかなか元に戻らず、帯状疱疹の後遺症が残るのではないかと心配もしました。
腕が回るようになるまで1ヶ月以上かかりました。あと1週間ほど症状が続いたら病院に行こうかと思っていました。
帯状疱疹を経験した者として、いくつか僭越ながらアドバイスを書き残しておきます。
私は帯状疱疹リスクが高かったのかなあ…
私は45歳で帯状疱疹になりました。
一般的には50代からかかりやすくなる帯状疱疹。
私に帯状疱疹になりやすい要素があったか?というと、2つ思い当たります。
- 水疱瘡にかかったのが0歳の時だった
- 片頭痛持ちである
帯状疱疹は、水疱瘡にかかった時にできた抗体が、時間が経って弱ってくることが原因の一つだと言われます。
0歳の時に水疱瘡にかかったということは、生まれてから最短に近い形でかかっているので、周囲の人にくらべて帯状疱疹にかかるリスクは早く始まったのかもしれません。
また最近の研究で、「帯状疱疹を引き起こすウィルスは片頭痛とも関係があるのでは?」と言われています。
私は片頭痛持ちですが、今回の帯状疱疹が発症する10日前に、いつもよりひどい痛みの片頭痛が出ました。
今回の帯状疱疹と関係あるかは不明ですが、片頭痛持ちの方は帯状疱疹になる可能性が高いかもしれないことを頭に入れておくとよいかもです。
まとめ
帯状疱疹日記でした~。
自分が帯状疱疹にかかった時、治りが遅いことにイライラしたり、後遺症が残るのでは?と心配したりして、「他の方の体験記を読みたい~!」と思いました。
帯状疱疹の症状は人によってそれぞれではありますが、運悪く帯状疱疹にかかってしまった人が、この記事を体験記として読んで、気休めくらいになってもらえるといいな~と思っています。